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エシカル消費、エシカルファッション…どうだったらそれなの?

「エシカル」とはつまり、倫理的。

2010年頃から聞かれ始めたこの「エシカル」ですが、8年の歳月を経て最近では特にファッション業界で話題になることが増えています。

なんとなく「いいことをしていそう」なエシカル消費、エシカルファッション。これらは具体的にどんなものを指すのでしょうか?

エシカル消費活動の選択肢のひとつとしてのエシカルファッション

ここで、昨年までの消費者庁の活動まとめから資料を抜粋しますのでご覧ください。

もっと詳しく!な方はこちらをご覧ください。

エシカルファッションを購入することは、エシカル消費行動と言えるのですね。では、エシカルファッションとは一体何でしょうか?「これはエシカル!」と思って買ったのに、実はそうじゃなかったなんてことが後々発覚したらショックですよね。どこからがエシカルなのか、考えてみましょう。

どこを見て判断しますか?

・相対的に公平な価値交換がなされる、フェアトレードのもとにつくられた製品の購入

・資源を大切にする、リサイクル製品の購入

これらはエシカル消費と言えるはずなのですが、

フェアトレードのもとにつくられた原材料で、違法な労働条件のもとに製造そして販売された商品を買った場合、その行動はエシカルですか?

資源をリサイクルするための工場に設備の問題があって、環境に影響を及ぼしていたとしたら、その工場が関わっている商品を買うのはエシカルですか?

このように、その商品がつくられて売られて買うまでを洗いざらいにしてみないと、大きな声でエシカルだと言えるかどうかは分からないと思います。

倫理的かどうかを自分で謳いますか…?

このように、結局全部見てみないと分からないのに、「うちの商品はエシカルです」というようなプロモーションが、近頃のファッション業界ではよく見かけられます。

ちょっと意地悪な言い換えですが、「うちの商品は倫理的です!道徳的です!いま必要ですよね?そういうの。買いませんか?これ買えばほら、あなたもエシカル!」そんな勢いです。

「エシカルであること」は、企業が理念として持っておくことで、企業やグループ内でコツコツと積み重ねればよいことであって、トレンドのように扱うこと、ましてや商品として売られるようなものではないと思うのですが、いかがでしょうか。

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