NPO活動日記(#4) 引きこもり(自分のことをそう言う)若者との日々。

引きこもりでも不登校でもいい。

学校、企業以外の選択肢があってもいいと思っています。学校や企業が全てではない。そこにいるのが、しんどいなら別の場所を探していいと思っているし、出会う子や若者にも、そう言っている。

ただ、これを言うには、その選択肢を選んだ後の、その人の生活の場が豊かなものでないといけない。そうじゃないと無責任な言葉になりかねない。そう感じ始めています。いままでは、受け入れる場を作ってきて、そこに来る子どもや若者もいて、ほっとできる場になってきているんじゃないかと感じています。ただ、同時に必要なものがあるなと思っています。

学校に行かない子が学校に行っていない時間、彼らが「ここで過ごせてよかった」と思いながら過ごせる場がないと「不登校でもいい」とは言わないほうがいいんじゃないか。それは無責任じゃないのかと思うことがあります。

その子が学びたいと思えば学べる場が必要だし、誰かと関わりたいと思えば関われる場が必要です。

ぼくは、まずは目の前にいる子や若者が選んだことを尊重したい。

学校に行くこと、働くことが当たり前の社会で、そうじゃない選択をした彼らを尊重したいと思う。だって、どんなにしんどくても、学校に行ったり働いたりしていれば、いまの社会では、大多数の人には認めてもらえる。要らない言葉をかけられずに済む。

でも、学校に行かない、働かないということを選んだ彼らには社会からの言葉、もしくは視線が集まる。なんで?学校に行かないの?なんで?働かないの?当たり前のことを何でできないの?と。

そんな社会において人とは違うことを選んだんだ、その思いを尊重したい。と同時に、尊重だけでは足りないなと感じているのは、いまの社会では学校以外の選択肢、引きこもった上での選択肢が足りない。そこを何とかする必要もあるなと感じている。

そう思ったのは、ぼくが、4月から始めた「子どもの夢中全力サポート事業」で出会った若者と日々を過ごすことがきっかけだ。

▼子どもの夢中全力サポート事業(参加している少年が更新しています)

「子どもの夢中全力サポート事業」は毎週金曜日の17:00から20:00まで子どもと一緒に過ごしながら、その子の夢中になるものを周囲の大人が思いっきり応援しようとするものだ。

そこには、いま中2の男の子が来ている。ほんとはもう少しきてくれたらいいなと思ってはいるけど、いまのとこ1人。まあ、彼1人に思いっきり関われるので楽しい。

そこに、スタッフとして本人言うには、引きこもり、ニートという若者が来てくれている。彼には週1回だが勤務してくれている時間に応じた給料を支払っている。ここで働くまでは他ではバイトをしていなかったと聞いている。

その彼が、先週から別の場所でもバイトをし始めたと聞いた。

全力サポート事業で週1だけど働きはじめたことが、きっかけになったのかもしれない。週1で金額もそんなにお渡しできていなかったけど、彼にとって何かきっかけになったのだとしたら嬉しい。

そんな彼の生活の変化を聞いて思ったのは、僕たちは環境を整えないといけないんだろうなということだ。引きこもり状態を受け入れることは、もちろん大事だと思う。まずは彼のそのままを受け止めることをしないと、いまの生活のしんどさを耐えられなくなってしまう。でも、それだけでも足りなくなることがある。その人が何かしたくなったとき、変化を求めたときに、その変化に確実に対応できるものが必要だ。

その変化は、僕たちから見たら小さいものかもしれない。こんなので何か意味があるのかな?と感じてしまうものかもしれない。でも、それは本人とってはまた違う意味をもつのかもしれない。

今回の場合、週1の勤務というのがもしかしたら彼にはちょうど、よかったのかもしれない。いきなり週3では、すぐにやめていたのかもしれない。

ボクは、居場所づくりというのを5年近くしてきた。子どもや若者をまるごと受け止める場というものを作ってきた。そういう場はありがたいことに少しずつできてきている。常連の子たちもいる。

そこに、この4月から誰かに金銭的な対価を渡しながらする事業が増えた。そこにまず働きにきてくれたのが「引きこもり、ニート」と自分のことをいう若者だ。そして、彼の変化を目の当たりにした。それが、僕たちの事業によるものかもわからないし、そんなふうにも思うことに興味もないけれど、そんな変化を見せてもらえたことで、彼らを受けとめるだけでなく、もう少し環境などを整えていかないといけないなと感じ始めている。

その整えることがいいのか悪いかは別です。それが彼らの負担になるかもしれない。その辺りは常に試行錯誤になると思う。でもね

いつでも、僕たちは出会った人たちの必要に応じて事業を増やしてきた。だから今回も、なんとかこの事業を軌道に乗せて、継続的に雇用ができるようにしたい。

それは、「引きこもり」でもいいんじゃないと言うボクの言葉への自分なりに責任を持つということになると思っている。

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振角 大祐

子どもたちとの日常と、そこから考えたことを書いています。こどもがほっとできる場づくりをするNPO法人わっか代表、3児の親。誰に頼まれたわけでもなくセーターを編んでプレゼントしたりします。
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