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日本の小説家20選

近代から現代にかけての作家を20人紹介します。

1.司馬遼太郎

1923年に大阪に生まれた小説家で、歴史小説やノンフィクション、評論などで活躍しました。『梟の城』『竜馬がゆく』『坂の上の雲』などの代表作があります。日本の歴史と風土を描き出すことに優れており、1993年に文化勲章を受章しました。

2.三島由紀夫

1925年に東京に生まれた小説家です。戦後日本を代表する作家であり、文学だけでなく政治や美学にも関心を持ちました。『仮面の告白』『金閣寺』『豊饒の海』などの作品があります。自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決しました。

3.星新一

1926年に東京に生まれた小説家・SF作家で、父は星製薬の創業者・星一でした。ショートショートの名手として知られ、空想的でユーモラスな作品を数多く書きました。代表作に『未来いそっぷ』や『ボッコちゃん』などがあります。

4.石原慎太郎

1932年に神戸に生まれた小説家で、政治家としても活動しました。『太陽の季節』で芥川賞を受賞しました。その後、参議院議員、衆議院議員、東京都知事などを歴任しました。『化石の森』『生還』『弟』などの作品があります。

5.筒井康隆

1934年に大阪に生まれた小説家・劇作家・俳優で、1957年に同人誌『宇宙塵』でSF作家としてデビューしました。奇想天外で風刺的な作品を得意とし、日本SFの御三家の一人とされます。代表作に『時をかける少女』や『夢の島の快楽園』などがあります。

6.井上ひさし

1934年に東京に生まれた小説家で、小説家や劇作家として多彩な作品を発表しました。『おかしな二人』『幕末純情伝』『トットちゃん』などの戯曲や、『陽気なギャングが地球を回す』『時代屋の女房』などの小説があります。芸術選奨文部大臣賞や菊池寛賞などを受賞しました。

7.大江健三郎

1935年に愛媛県に生まれた小説家で、1958年に短編『飼育』で芥川賞を受賞しました。社会的・政治的な問題や、知的障害を持つ長男との共生などをテーマにした作品を多く発表しました。1994年には日本文学史上2人目のノーベル文学賞を受賞しました。代表作に『万延元年のフットボール』があります。

8.宮城谷昌光

1945年に東京に生まれた小説家で、中国史を題材にした歴史小説やエッセイで知られています。『孟嘗君』『重耳』『介子推』などの作品があります。司馬遼太郎と親交があり、春秋戦国時代の名君について語った随筆集も出版しました。

9.村上春樹

1949年に京都に生まれた小説家で、1979年に処女作『風の歌を聴け』で群像新人文学賞を受賞しました。日本と西洋の文化を融合させた独自の世界観やポップな文体で国内外から高い評価を得ています。代表作に『ノルウェイの森』や『1Q84』などがあります。

10.稲葉真弓

1950年に東京に生まれた小説家で、1998年に処女作『夏の終りの鐘が鳴る』で第1回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しました。ファンタジーや歴史小説を主な執筆分野とし、代表作に『銀の竜の背に乗って』『黒髪のキリシュ』『風の王国』などがあります。

11.村上龍

1952年に福岡に生まれた小説家・ジャーナリスト・映画監督で、1976年に処女作『限りなく透明に近いブルー』で芥川賞を受賞しました。暴力やセックスなどのタブーを描いた衝撃的な作品や、社会問題に切り込んだルポルタージュなどを手がけています。代表作に『コインロッカー・ベイビーズ』や『69』などがあります。

12.東野圭吾

1958年に大阪に生まれた小説家で、1985年に短編『放課後』で江戸川乱歩賞を受賞しました。ミステリーやサスペンスを得意とし、日本のベストセラー作家の一人です。代表作に『白夜行』『容疑者Xの献身』『手紙』『マスカレード・ホテル』などがあります。

13.宮部みゆき

1960年に東京に生まれた小説家で、1987年に短編『我らが隣人の犯罪』でオール讀物推理小説新人賞を受賞しました。推理小説や時代小説、ファンタジーなど幅広いジャンルで活躍し、1992年には『龍は眠る』で日本推理作家協会賞を受賞しました。1999年には『理由』で直木三十五賞を受賞しました。

14.池井戸潤

1963年に大阪に生まれた小説家で、2006年に長編『ロスジェネの逆襲』で第134回直木三十五賞を受賞しました。経済や社会問題を題材とした作品が多く、代表作に『下町ロケット』『半沢直樹』『空飛ぶタイヤ』などがあります。

15.村山由佳

1964年に東京に生まれた小説家で、1993年に短編『天使の卵-エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しました。恋愛小説を中心に多彩な作品を発表し、2003年には『星々の舟』で直木三十五賞を受賞しました。2009年には『ダブル・ファンタジー』で文学賞トリプル受賞を果たしました。

16.吉本ばなな

1964年に東京に生まれた小説家で、1988年に短編『キッチン』で第6回文藝賞を受賞しました。日常生活の中のささやかな幸せや不安を描いた作品が多く、女性や若者を中心に人気があります。代表作に『キッチン』『MOONLIGHT SHADOW』『TSUGUMI』『N・P』『アムリタ』などがあります。

17.吉田修一

1968年に長崎に生まれた小説家で、1997年に短編『最後の息子』で文學界新人賞を受賞しました。ミステリーやサスペンスを得意とし、登場人物の心理描写や社会背景にも深く切り込んだ作品が多いです。代表作に『パレード』『悪人』『横道世之介』『怒り』『国宝』などがあります。

18.有川浩

1972年に高知に生まれた小説家で、2003年に長編『塩の街 wish on my precious』で電撃ゲーム小説大賞を受賞しました。SFやミリタリー、恋愛など幅広いジャンルで活躍し、自衛隊や図書館を題材とした作品が特徴的です。代表作に『自衛隊三部作』『図書館戦争シリーズ』『旅猫リポート』『空飛ぶ広報室』などがあります。

19.乙一

1978年に神奈川に生まれた小説家で、1996年に短編『夏と花火と私の死体』で第5回日本ホラー小説大賞を受賞しました。ホラーやファンタジーを得意とし、不条理やグロテスクな要素を含んだ作品が多いです。代表作に『夏と花火と私の死体』『GOTH』『ZOO』『十角館の殺人』などがあります。

20.辻村深月

1980年に埼玉に生まれた小説家で、2004年に長編『かくも長き不在』で第18回三島由紀夫賞を受賞しました。ミステリーやサスペンスを得意とし、登場人物の過去や秘密を巧みに描き出した作品が多いです。代表作に『かくも長き不在』『冷たい校舎の時は止まる』『鍵のない夢を見る』『かがみの孤城』などがあります。

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