M-1グランプリ 2020 決勝進出コンビ予想

さて、本日はM-1の準決勝でして、昨年同様当日の発表がアナウンスされています。

雑感としては、去年の準決勝の結果にも記載していた通り、色眼鏡では見ておらず、単純にネタの面白さや構成、ウケ量が大きかったコンビが上がっている印象でした。

すゑひろがりずが決勝に進出したことが最たる例としてあると思います。

去年同様、別会場での観戦予定なのですが、今年は予想を立ててから望んでみようと思い以下に書き記します。

●予想の前に

去年、ミルクボーイが披露した漫才はM-1史上過去最高得点をたたき出しました。

彼らの漫才はコント漫才ではないのは眼に見えてわかるのですが、しゃべくり漫才ともまた違ったタイプのように映りました。

近年では「フォーマット漫才」と呼んでいる人も出てきているのですが、ミルクボーイや、ブラックマヨネーズのようにボケとツッコミに決まりきった型が見えるような漫才を指しているのかな?と私は考えています。

去年の決勝では見取り図なんかも「お互いに例え合う」というフォーマットで漫才をしていました。

観客として今後どんな展開が待っているのかと思案する中で、一個「フォーマット」という軸があるとネタが見やすくなると思っていて、その軸を観客が理解してくれると畳みかけやすくなる、ウケが大きくなる性質も持っていると感じています。

和牛の「物件探し」ネタにも住居に入って出る動きがブリッジのような役目をしていて、お客さんが今後の流れを予測しやすい形にしていたり、ブリッジにアクセントを加えて見たりと、軸になっていた「お邪魔しました」がじわじわとウケることに繋がったのだと思います。

M-1 2018の霜降り明星もコント漫才のようで、彼らなりの型を持っていたように思いますし、各コンビの漫才の代名詞(このコンビってこういう漫才するよねと認識しているもの)になるようなものを「フォーマット」と指しているのかなと思っています。

吉本以外の関東芸人がM-1決勝に残るために開発するものとしても「フォーマット」は存在していて、古くはオードリーの「ズレ漫才」やナイツの「ヤホー漫才」、ハライチの「ノリボケ漫才」、2015年以降ではカミナリ、トム・ブラウン、ぺこぱとが、それぞれのフォーマットを開発し、改良を重ね決勝に残っています。

何が言いたいかと言うと、型を持った「フォーマット漫才」は近年では追い風なのではないか?ということです。

毎年「フォーマット漫才」を披露するコンビは決勝に残っているので、今回も例に漏れず結果を残すのではないかなと感じています。

●予想

正直、素人なので構成などで評価は出来ないので、客ウケが大きいかどうかを予想して、決勝進出の9組を考えたいと思います。

客ウケについてはネタ順が大きく作用すると思っていて、M-1 2018で優勝した霜降り明星は1st ラウンドではトム・ブラウンの後で、彼らのトリッキーな漫才で笑いそびれた人たちの不発弾を全部爆発させたのが勝因だったというレポートもあったほどです。(NON STYLE石田さんだったかな?と思いますが)

現にM-1 2019の準決勝でもトム・ブラウンや天竺鼠などのトリッキーな漫才の後のコンビがそれぞれ通過していますし、何かしらの因果関係があるように感じています。

あと客ウケについて素人目線でも想像しやすいところとしては、設定被りやボケ被りがあったりすると、比較対象が生まれてうまく笑いにくくなる印象も持っています。

特に準決勝は25組が休憩をはさみつつノンストップでネタをするので、観客側にも疲れや飽きというものが現れ、このスタミナ不足はウケにも大きく影響していきます。

なので、コント⇒しゃべくりなどフォーマットや、前のコンビとのテンション変わるタイミングがあると、新鮮味も生まれて、観客にもウケやすい状況を生むと、昨年参加してみてそんな感想を抱きました。

三四郎が準々決勝で披露していた「歌ネタ」もこういったネタかぶりや、ネタの見方を変えて新鮮味を生むためにチョイスしたのかなと、個人的には思っています。

各コンビの出順と、漫才のスタイルについては以下の表のとおり。

漫才のスタイルやテンションの変わり目で客ウケも大きくなるかなと言う予想で、前のコンビとの転換点に色をつけてみました。

テンションもスタイルも前のコンビと違うのが計6組で、金属バット、カベポスター、キュウ、オズワルド、インディアンス、学天即となっています。

この6組は2回戦のネタからスタイルを変えずに行くと比較的ウケやすいようには感じています。

あとは今回のトリッキー枠で言うと、ランジャタイだと思うので後に控える祇園も客ウケ増大の恩恵を受ける可能性もあります。

そして最後は、冒頭で書いた「フォーマット漫才追い風」理論に基づく、ニッポンの社長、ぺこぱ、東京ホテイソンへの期待に回帰します。

●まとめ

審査員が見る「ネタの構成」「TVショー的な判断」は度外視し、あくまで。「客ウケ」にポイントを絞って考えてみました。

予想としては、金属バット、カベポスター、キュウ、オズワルド、インディアンス、学天即、祇園、ニッポンの社長、ぺこぱ、東京ホテイソンにまとまりました。

10組になってしまいましたが、準決勝でウケを取れるのはこの10組なのかなと予想します。

1人だけ敗者復活戦に行ってしまうことになるのですが、そこはまた出番順でもろもろ変わってくると思うので、また予想してみたいと思います。

予想してM-1準決勝を見たことはないので、どんな感情が生まれるのか楽しみです。

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