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我が家の非常事態とゼロトラストという考え方の話。

先日、私がコロナ陽性となったことを記事に書いた。

で、私一人が別室で隔離生活をしてみたのだけれど、そうもいかない事情が発生した。

と言うのも、我が家は、夫婦に子二人の四人家族で生活しているが、妻のほうも今日、高熱が出てきたからだ

親が二人とも寝込んでいたら、誰も子供の世話をすることはできない。子供たちに自立して生活してもらえるのが一番助かるが、さすがに小学一年と保育園の年少の彼らにそれを要求するのは酷だ。我々夫婦の親を頼ろうにも、微妙に遠方に住んでいる。というかこのご時世、仮に近場に住んでいたとしても、自宅に来て子供の面倒を見てくれとは言えない。親は高齢だからそれこそ心配だ。

となると、もう全員感染している前提で生活するスタイルに切り替えるほかない。

幸い、と言うか、私は今日時点で体温は37度台をキープした状態にある。なんとなく熱の峠は超えたように思う。子供たち二人も、できれば隔離してあげたいが、よくよく見ると二人とも変な咳をしているし、熱を測ったら、既に37度台だった。これ以上悪くならないよう願う。

そう考えると、

私→陽性が確定。快方に向かっていそう。
妻→38度台出始め。悪化しそう。
長男→既に咳、37度台。体が怠いらしい。
長女→だいぶ前から咳。37度台。なぜか元気。

ということになる。確証は無いが、多分、既に全員が罹っているような気もしている。

そして、こう見ると、まさかの陽性である私が、家族の中で一番動ける状態だろう(娘はさすがに幼すぎるので対象から外す)。全く本調子ではないが、生活は誰かが回していかないといけない。当たり前だが、掃除、洗濯、食事、基本的な家のことを率先してやる。なので、ちょっと今後の生活は、「誰かを隔離して、他の人にうつらないように」というのではなく、マインドを変えて、もう家族全員うつっている前提で「ダメージを最低限に抑えること」を念頭にして過ごしていく必要があると思う。

それは言わば「ゼロトラスト」みたいなものだ。今流行りのセキュリティに関する考え方。それは誰も信用できない、信用しちゃいけないということだ。

社内外のネットワーク環境における、従来の「境界」の概念を捨て去り、守るべき情報資産にアクセスするものはすべて信用せずにその安全性を検証することで、情報資産への脅威を防ぐという、セキュリティの新しい考え方。
https://www.nri.com/jp/knowledge/glossary/lst/sa/zero_trust

我が家においても、この感染力の強いウイルスの特性を鑑みたとき、あらゆる感染源があることを前提とする。言わば、既にもう、隔離すべき安全な場所など無いということ。感染経路や個々の症状、それら一つ一つに対処して、可能な限り、被害を最小限に食い止める。我が家におけるゼロトラストとは、そのようなものだ。
…なんか微妙に本物のそれとは違う気もするけどまあいいか。

仮に我が家でまだ罹っていない人が居るのであれば、それは阻止したい。だから、ディスタンスはなるべくとる。子供たちのハグとかもしないように我慢。日用品の調達に関しても、家族の誰かが無症状であったとしても、もちろん外出はしないで、親や宅配を頼りまくる。マスクも、基本的には、家では常時全員着用。で、仮にもし全員罹っていたとしても、これ以上悪化しないように、健康に気を付けて生活を送るしかない。少しでも症状が重そうなら、すぐに医療機関に相談。食事とか睡眠とか、免疫力が落ちないように、無理な生活はしない。不健康でない、生活習慣を取り戻す。

これが我が家の非常事態宣言、と考えている。

実際、子供も小さくて、これだけ感染者が急増していて、ということを考えると、どうしても家庭内感染しないようにというのはなかなか難しい。めちゃくちゃ気を付けて頑張って隔離とか徹底して、というのが出来る人も居るだろうが、正直、普通の一般的な家庭には無理だと思う。まともな生活は送れないんじゃないか。

ところで、管轄の保健所だか、県のなんちゃら支援センターだかから、療養解除予定日というのが通知されるらしいのだが、私のところにはまだ来ない。それを目標に、今後の生活をどう組み立てていくか決めたいところなのだけれど。

ただ、私の体調の次第だけど、自宅療養中であっても、在宅ワークだから仕事しようと思えばできるのかな…。
とは言え、無理はしないようにしよう。仕事なんかより、身体や生活が第一だ。

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