『黒骨の騎士と運命の子Ⅰ カリバーンの乙女』−6
世界観前:
5.黒骨の騎士と夜の王
6.黒骨の騎士と白騎士ジークハルト 白騎士ジークハルト率いる中隊二百余名の兵士たちは大陸側のヴォナキア王国から離島シルベルフを目指し、海辺の寒村へ差し掛かった。
「しかしまあ、よくこんな大勢生き残ってましたね。テリドア陥落の時だいぶ死んだと思ったんですが」
魔法剣士マインラートは魔女の髪から作られた魔法封じの縄で手を縛られ、鞍上(あんじょう)の白騎士ジークハルトに引っ張られていた。
「黙らないなら舌を切るぞ」
「おっかねーこの姐さん。おっ