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漢字検定準一級 勉強の記録



来年2月13日実施の漢字検定準一級の申し込みをした。

初受検。

勉強を開始したのが今年の5月なので、本番まで約10カ月間という勉強期間で挑むことになる。わりと長いほうではないだろうか。

今年は6月に神社検定参級を受検している。5月と6月はそちらの勉強に重点を置いていたし、合間にちょこちょこ小説も書いていた。

本もたくさん読みたいし、勉強も集中したいし、小説ももっと書いて練習したい。毎日時間があっという間に過ぎていった。

漢字検定の本番まであと2カ月弱。年末も近いので、いままでやってきた勉強について簡単にまとめておこうと思う。

メインで使用してきたツールは以下のとおり。


受検するのは来年の2月が初めてだが、勉強しようと奮起したのは今回が初めてではない。

3年ほど前から何度となく「よし頑張るぞ」と気合を入れて勉強を開始するものの、問題集の最初の数ページで挫折。分からない問題が多すぎて気持ちがくじけてしまうのだ。なんとかなるだろうと思っていた読み問題ですら、見開き2ページの46問中、10問も正答できない始末。

そこで今回は作戦を変えた。いきなり市販の問題集に取り掛かるのではなく、まずはスマホの無料アプリで基礎固めをした。

この記事を書いている時点では、「読み」780問、「書き取り」320問、「対義語・類義語」200問、「四字熟語」270問、「故事・諺」100問が収録されている。解答だけでなく意味も載っている。

現時点ではios版しかないらしい。

通常のWeb版もあり出題内容はまったく同じだが、スマホで解くならアプリ版のほうが断然使い勝手が良い。

取りかかった順番は、四字熟語→書き取り→故事・諺→読み→対義語・類義語。

私は漢字検定の三級と二級を既に持っている。受検したのは10年以上前のことだ。どちらの級でも四字熟語をもっとしっかり覚えればよかったと後悔したので、今回は一番に取りかかることにした。

まずはこのアプリの問題をひたすら繰り返した。「読み」以外の問題は、間違えた漢字をその都度5回以上書いた。画面上で何度も書いたり消したりできるので、一回書いては消し、また書いては消しという作業を5回以上。

初めて書く漢字や画数の多い漢字は、筆順アプリで書き順を確認しながら覚えた。トメやハネなどの記憶が曖昧な漢字もこまめに確認するようにしている。

アプリの問題でも最初のうちは間違いだらけで、それは市販の問題集をやっているときと変わらない。でも、アプリのほうがゲーム感覚でできるせいか、間違えても精神的ダメージがそれほど大きくない。市販の問題集の最初のほうで挫折してしまった人にはお勧めの勉強法だと思う。

仕事の休憩時間や通勤の隙間時間にちょこっと勉強できるのも良い。

それぞれの分野の問題を8割近く正答できるようになったら、漢検マスター問題集Aランクの同じ分野の問題を解いた。

たとえば、アプリの「四字熟語」を終わらせたら、問題集のAランク「四字熟語・書き」と「四字熟語・意味」を解く。間違えた漢字は5回以上書く。たとえ正解した漢字でも、悩んだすえの正解だった場合はそれも5回以上書く。

Aランクの「四字熟語」を8割以上正答できるようになったら、BランクとCランクの「四字熟語」も解く。BとCは両方合わせてAと同じくらいの分量なので、あえて区切らずまとめて解くようにした。こちらもAと同様、間違えたものと悩んだものを5回以上書く。

漢検マスターで「四字熟語」をやるのと同時進行で、アプリのほうでは「書き取り」の勉強を進める。こちらも8割正答できるようになったら漢検マスターのAランク問題から解く。その繰り返し。

この段階ではとにかく書くだけなので、専用のノートは用意していない。不要な裏紙に書き散らし、書きつくしたらゴミ箱に捨ててしまう。あとで見返すことはないからだ。

漢検マスターを2~3周し、本試験型問題集を10回分以上こなした最近になって初めて、カードやノートに苦手な箇所をまとめはじめた。

苦手な部分というのは、ある程度の勉強量をこなさないと見えてこないものだと思う。勉強の初期段階というのは、「苦手」なのではなく「知らない」だけだ。

「知らない」を「知っている」「解ける」に変えていくのが初期の勉強の目的なので、ある程度のスピード感をもって書きまくる勉強法を私は採用した。

この勉強法が絶対の正解ではないだろう。しかし、次の本試験型問題集に手をつけたときに最低限の実力がついたことをはっきり感じられたので、あながち間違った勉強法でもないはずだ。

四字熟語の場合は、四字熟語辞典オンラインで調べるようにした。

意味だけなら漢検マスターの解答欄にも書かれているのだが、四字熟語オンラインにはさらに詳しく成り立ちの説明がある。

類義語も掲載されていて、それぞれに漢検の対象級の表示があるので、未知の四字熟語で漢検準1級以下の対象となっていた場合は、5回ずつ書いて一緒に覚えるようにした。

なぜ準1級だけでなく、下の級の四字熟語も覚えるかというと、出題の可能性があるからだ。

準1級受検者のブログやSNSのなかに「問題集で見たことのない四字熟語が出題された」「確認したら2級対象のものだった」という内容のものがあった。

私は2級と3級を持っているけれど、10年以上前のことなので正直あまり覚えていない。だから、準1級対象の四字熟語とともに少しずつ覚えていこうと思ったのだ。最近は余裕があるときに、2級の無料アプリで四字熟語と書き取りの問題を少しずつやっている。


紙に字を書くときは、なるべくきれいに見やすく書くことを心掛けた。アプリでやっているときはスマホの画面上のため、あまりきれいに書くことができないからだ。

本番の試験は紙の解答用紙に手書きだ。採点の際に無駄に減点されないよう、見やすく書くことに慣れておきたい。


ちなみに私が使用しているのは漢検マスターの第2版だが、現在は第3版が発売されている。

先にも述べたように、私が漢検準1級の勉強にむけて初めて奮起したのは3年ほど前だ。問題集を購入したのも3年前で、やる気がせずグズグズしているうちに新しい版が出てしまったのだ。新しく買いなおすのももったいないので、そのまま古いものを使用している。

漢検マスターの次に取りかかったのが、下の本試験型問題集。

取りかかったタイミングはうろおぼえだが、漢検マスターのAランク問題をすべて解き終えた頃だと思う。勉強のスタートが早かった四字熟語や書き取りはBとCまで終わっていたかもしれない。

この問題集は本試験型という名のとおり、本試験と同じ出題形式で構成されている。得点の目安も、本試験と同じ160点以上で合格レベル。

現時点で、全18回のうち12回まで解いている。まだ1周目だが、すべての回で合格点をとることができている。

第1回→164点 第2回→172点 第3回→174点 第4回→168点 第5回→175点 第6回→169点 第7回→175点 第8回→174点 第9回→184点 第10回→182点 第11回→182点 第12回→185点

第9回から先は安定して9割以上を得点できるようになった。これにはおそらくいくつかの理由がある。

ひとつは、第9回を解くころには漢検マスターを一冊まるまる解き終えていたこと。

同時進行で漢検マスターのほうも進めていて、だいたいこのタイミングで1周やり切ったのだ。どの分野も8割以上とれるまで繰り返すので、実質的には2周以上やっている。外出時にはアプリでの学習も続けている。

ふたつめの理由としては、読み問題を集中してやったこと。

第5回くらいまで本試験型問題集を解いたところで、読み問題で地味に点数を落としていることに気づいたのだ。いままで書き練習優先で進めてきたため、読みの勉強に遅れがでていたらしい。

そこで、漢検マスターの付録「カコカン」を活用した。「読み問題 表外の読みランキング」と「準1級漢字音訓表」を赤シートで隠しながら繰り返し解いた。アプリの読み問題もあらためて解きなおした。その成果が出始めたのが第9回くらいのタイミングなのだと思う。

本試験型問題集は、とりわけ四字熟語の分野で初見の問題がちらほらあって勉強になった。「チカラがつく資料」として、準1級に出る四字熟語一覧が掲載されているのも嬉しい。

いっぽうで「共通の漢字」に関しては、問題が簡単すぎる。漢検マスターのほうは苦戦する問題ばかりで勉強にはなったが、問題数が少ないので対策としてはまだ不十分だと思う。

「故事・諺」も、こなした問題数が少ないので不安が残る。

というわけで、「共通の漢字」と「故事・諺」対策として最近はじめた勉強法があるのだけど、それはまたあらためて別の記事で書くことにする。





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