農場で使うシステムに、農業用の機能は要らない

農場での作業の記録は自社で開発しているこちらのツールで行っている。もともと色々な記録・情報共有の方法を試してみた結果、写真を撮るくらいが現場にかかる負担が小さく、それでいて役に立つ記録を残す良いバランスらしいということがわかって開発したものなんだけれど、このツールに農業専用の機能は追加しない、と決めている。

理由はいくつかあって、単純に、農業専用に開発するより実際に今のhouren.soの主なユーザー層である建築・建設業や飲食・物販店舗といった幅広い業種で使えるように開発するほうがより多くの方に使っていただけるということもあるのだけど(農業専用の機能を追加すると開発費が余計にかかるのに売先は減る!)、自分たちで使う上でもそちらの方が便利だというのも大きい。

どんな業界でも共通するような基本的な問題こそまず先に解決しなければいけなくて、特有の問題というのは実は結構限られている、と感じている。色々な業種で使ってもらえればそれだけ多くのフィードバックが得られて、自社の農場にもそれを活かすことができる。農業専用で作ってしまうと異業種の先進事例を取り入れられなくなってしまう(もちろん反対に、農場で実際に活用していることが色々な業種の「現場」での使ってもらいやすさのテストになっている、という意味もある)。

経理とか受発注の管理とかについても、それぞれ一般的に提供されているサービスを利用して、十分に感じている(というかもっと便利な専用システムというのが思い浮かばない)。もっと規模が大きくなったら色々問題は出てくるのだろうけど、それは業務システム一般でありがちなことだし。

あとちょっとだけ今どきのお話に触れると、農業でAIの活用が進むとしたら一番重要になるのは作付計画作成におけるスケジュールと土地利用の最適化の部分だと思ってる。まだちょっと先になるだろうけどその辺にどう取り組んでいくかは思案中。


トップの写真は作業場のホワイトボードの写真。現場ではアナログなやり方の方が効率がいい場面というのはたくさんあって、そんなときは写真だけでも記録を残しておくと何かあった時に役に立つ。

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古荘貴司

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