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美味しいお米はどこ産か

○○のお米は美味しいっていうとき、○○にはどんな地名が入るだろうか。普通だったら新潟とか秋田とか県名、もう少し詳しくても魚沼とか京丹後とか自治体レベルの区域名が入ると思う。でも、実際に農業をやっている地域では谷の名前とか、もっともっと細かい地区名が入る。

美味しいお米がとれる田んぼの条件は以下のようなものだといわれている。

・水がきれいであること
・昼夜の寒暖差が大きいこと
・日当たりが良いこと

魚沼産が美味しいと言われているのはおそらくそういった条件の良い田んぼがたくさんある地域だったということなんだと思う。西日本ではトップクラスの名産地である京丹後地域についてはそうだった。

逆を言えば広い地域になればなるほど全般的に良い条件の場所であってもそうでない区画が一定の量含まれてくる。というか、魚沼でも本当に良い区画はそんなに多くないんじゃないかと思う。

だから本当に美味しいお米を手に入れようと思ったら、広い地域で収穫されて集められブレンドされたお米ではなくて、本当に良い区画でとれたお米だけをピンポイントで選ぶのが良い(もちろん区画だけじゃなくて栽培方法でも大きく味は変わるのだけれど)。

だから実際に農業を行っている地域では、産地は区画単位で認識される。ただ、そういった区画指定のお米は本当に限られた経路でしか流通しない。大体個人間や、場合によってはレストラン等を経由した紹介でしか手に入らない。

農業×ITの話題は色々あるけど技術的には可能なのだから、お米の流通の細分化はもっともっと進んでいいと思う。そうすることで価格差だって大きくつけられる余地がある。


トップの写真はドローンで撮影した畑のある谷の様子です。うちではお米は作っていませんが、東西に開けた谷は日当たりもよく、非常にいい条件が揃っています。


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