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シリコン第二回公演「アイニク」はじまりました。

2024年の1月も半分が過ぎました。
今、私は、俳優の松尾英太郎くんが主催をしている演劇団体「シリコン」の第二回公演「アイニク」という舞台に参加させてもらっています。

舞台は16日に初日を迎え、17日の2公演も無事に終わったところです。
ご来場くださった皆さま、誠にありがとうございました。

可愛くてかわいくて…な方に、
可愛くてかわいくてなドーナツをいただきました!
ありがとうございました!
うぉぉーしい美味しいタルト!
みんなでいただきました!
ありがとうございました!

私は、松尾くんの描く物語に触れると、無意識のうちにあえて胸の奥に隠しておいたのであろうあれやこれやの感情が、半ば強引に「現在」の自分の目の前に並べられてしまいます。

荒削りで、自分勝手で、わがまま。
でも、素直で、嘘がないから憎めない。
受け入れてしまえば愛おしい。
そういう感情たちです。

人と人が関わると、嬉しいことだけが起きるんじゃなくて、嫌な気持ちに取り憑かれることもあるって分かっているのに、自分が欲するその人の近くに居たいという純粋な目的が勝る時、その人に吸い寄せられるように、一緒に居たい人と関わってしまいます。

関わらなかったら傷つくことはなかった。
けど、関わらずにはいられなかった。

自分が一緒に居たいと思った人(家族や家族以外の大切な人)と、(例えそれが少しの時間だけだったとしても)一緒に同じ間を過ごした事がある人には、人と人とは関わらずにはいられない瞬間があるってことに心当たりがあるんじゃないかなと思います。

傷つくことを恐れてあえて一緒に居たい人と関わらないように過ごす閉じた世界ではなく、傷つくかも知れないけれど一緒に居たい人と関わることを選ぶ前向きな世界が、松尾くんの作品にはあると思います。

勇気を持って人と関わることが、その人にとっての明るい未来につながるんだと、そっと思える作品だと思います。

ぜひ、松尾くんの描く世界を、そして、その世界の住人として、持ちうる魅力を存分に発揮されている演者さんたちを観にいらしてください。

シリコン第二回公演「アイニク」は、21日(日)まで下北沢OFF・OFFシアターで上演しています。

篠原 友紀

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