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フルタ、無心になり真理に気付く

昨日から岐阜に帰省しているが、岐阜の暑さは容赦がない。
東京も暑いが、岐阜の暑さは逃げ場がないということを思い出した。子どもの頃、熱中症という言葉が耳慣れない時代に、今思えば何度も僕はその入口に立っていた気がする。

仕事を手放し、つかの間の帰省をのんびりしようと計画していたが、計画というものはだいたい倒れ、スケジュールというものは狂う。帰省しても落ち着かない感じで頭を抱えている。仕事を置いてくるべきだったが、結局その勇気がなかった。

しかし、一緒に帰省した娘との約束を守る務めがある。今日は朝から川へ行った。

サーフボードみたいなやつに捕まり急流に乗って川を下る。アトラクションとしては極めてシンプルだが、二度と同じ水、同じ流れはないと思えば一期一会の面白さが常にある。
そして、魚を捕る。箱メガネで川を覗きながら網ですくうという極めてアナログなやり方。無心になって1時間ずっと捕り続けた。二匹の魚を同時にすくうチャンスが何度かあって、そういう時、必ず魚は一匹も取れなかった。絶対に一匹に集中した方がいい。そんなこと分かってるのに、目の前に二匹行けるチャンスを僕は待てない…。何度も二匹を狙ってはダメになるという自分の愚かさ。欲の化け物。諺通りだった。常に全力で一匹ずつと向き合わない限り手に入るものは何もない。

フルタジュン


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