第八回 福沢諭吉『教育の事』

久々の読書会。本日は福沢諭吉の『教育の事』でした。

内容の要約はこちら↓
https://note.mu/furutasu/n/nbc0881238ee5

家庭の教育は普遍的

福沢は言います。国による教育と、家庭による個人の教育は違う、と。
国の教育に関しては


世間一般の有様を察して教育の大意方向を定め

すなわち世間のニーズに合わせて変える必要があるとしていますが、
逆説的に捉えると、家庭における教育は時代が変わっても変化することのない普遍的なものだと言えるでしょう。

大切なこと:質素であり、正直であること

ではその普遍性、人間にとって変わらず大切なこととはなにか。
それは「質素正直」であると福沢は述べています。
付き合いだ何だと言い訳して仕事関係で飲み歩かず、
家で自炊したご飯を家族で囲め、と。


読書クラブ的にちょっと思うところ

わかりやすくて共感できる。高みから説教するのではなく、庶民、むしろ現代に生きる我々でもついつい頷いてしまうような歯切れよい言論は福沢の魅力ですね。
ただ、こうやって読書クラブを主催している私たちとしては、「国」「学校」「家庭」だけが学びの場ではないのではないか。ちょっと家庭が重たくなりすぎているのではないかな、と感じるのです。少し個人主義が強すぎるきらいがあるかな、と。
それはもちろん田舎に住んでいるから、ということもあるでしょう。子どもでも大人でもふらっと勉強(広い意味での)できるコミュニティはいろいろあるのでは、と。
そういう場にしていきたいという思いもあります。

以上です。
福沢諭吉、今までで一番好評だったので、ひとつやっただけではもったいない!
ということで、次回も福沢諭吉!題は『人生の楽事』です。
お楽しみに!

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