「草刈り仕事」について

わたしはいまの仕事はおおきく2種類に分けられると考えています。
ひとつは「草刈り仕事」。地域のかたの要請で行う仕事です。
もうひとつは「自分しかやらない仕事」。頼まれないのですが、やったほうがよいと思える仕事。特に自分のスキルや知識が地方において「レア」だと思える分野が好ましい。
経済学でいうところの「比較優位」というやつです。
ざっくりいうと「適材適所」です。気になるかたは調べてみてください。
しかし、「おれはマーケティングが得意だからマーケティングだけやる!」
と鼻息あらくしても地方では受け入れられがたい。
よほど実績あれば別なのかもしれませんが。
ここからはわたしの失敗談なのですが、「草刈り仕事」をバカにしてはいけません。
「草刈り仕事」は地域の信頼を稼ぐチャンスです。
反対に、ないがしろにしてしまうと、ピンチにもなりえます。
ロールプレイングゲームを思い浮かべてみてください。
最初には弱いモンスターをせっせと倒していかないといけません。
経験値を貯めて、ようやく魔法が使えたり、次のステージに行くことができる。
草もあれと一緒で、せっせと刈れば、地域の信頼はいや増します。

まあ、当時は「お年寄りにこんなムリはさせられん」というモチベーションでしたがね。「若いもんにゃ負けられん」と精神構造は同じです。
フタをあけてみると、地域の年配者はわたし以上に体力があった、というオチなんですけど。

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