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星空ナイス・ネイチャのギャンブル漫才第1回 「ジャニーへの伝言」

登場するのは漫才師「星空ナイス・ネイチャ」。関東人&関西人のハイブリッドコンビ。

競馬・競輪・競艇など主にギャンブルをテーマに、漫才形式のコラムを連載します。でも第1回のテーマはなぜか相撲。九月場所の熱海富士の活躍はすばらしかった…。 (2023.10.04)絵/ゴローちゃん


ナイス 「今日はお相撲の話をします」
ネイチャ 「ええんかい? ギャンブル漫才でお相撲はまずいんちゃうか」
ナイス 「八百長問題ですか? テレビで野球と競馬と相撲しか見ていないボクからしてみれば、相撲のあれは八百長とは言いません」
ネイチャ 「ほう」
ナイス 「お金を賭けている人がいないんですから。お相撲を純粋なスポーツと勘違いしている人が多いと思いますが、いくら部屋に分かれているからといって、年6場所、毎年毎年みんな一緒に回って興行しているんですよ?」
ネイチャ 「それはプロ野球だって同じやないんか?」
ナイス 「プロ野球は、ほぼ全裸で抱き合ったりしませんからねー」
ネイチャ 「そういう問題か」
ナイス 「とにかく、野球やサッカーには世界共通のルールがあって、世界中のチームが強さや人気を競い合っていますが、お相撲はそうではありません。言ってみれば相撲は、なんだか縁起のよさそうな特殊な人たちがやる神事です。それだけでは退屈してしまう人もいるので勝ち負けを決めて一見スポーツに見せていますが、だったら立ち合いの手つきなんか、陸上のスタートみたいにきちんとルール化しないと」
ネイチャ 「ま、そこがええんちゃうか、ということやね」
ナイス 「で、この九月場所。熱海富士の活躍がすばらしかった」
ネイチャ 「まだ21歳」
ナイス 「秋広と同い年。典型的あんこ型とソップ型ですね」
ネイチャ 「秋広は相撲ちゃうけどな」
ナイス 「熱海富士の部屋は親方にちなんで、富士がつくしこ名が多いですよね。熱海富士、草津富士、伊香保富士……」
ネイチャ 「ん? なんかおかしいんちゃう?」
ナイス 「登別富士、下呂富士」
ネイチャ 「温泉か!」
ナイス 「得意の決まり手は、かけ流し」
ネイチャ 「どんな技や!」
ナイス 「ホントはリウマチや関節痛、腰痛によく効くはずの部屋なんですけど、どうして部屋の横綱には効かないんでしょうね」
ネイチャ 「冗談にすな! 照ノ富士だって必死に治そうとしてんのや」
ナイス 「優勝決定戦は残念でしたね」
ネイチャ 「貴景勝の立ち合いな」
ナイス 「大関が変化! 四つん這いになっていたのが、いきなり立ち上がりましたからね」
ネイチャ 「それは変化じゃなくて、第二形態に進化したシン・ゴジラや。そもそも、いきなり立ち上がるのが相撲の立ち合いや」
ナイス 「お相撲といえば、ジャニーズ事務所の社名変更問題もね」
ネイチャ 「どこがお相撲や」
ナイス 「♪ジャニーが来たなら教えてよ〜」
ネイチャ 「なんか怖い歌やな。夜中に部屋にやってくるんか!」
ナイス 「ボク、もともと変だと思っていたんですよ。ジャニー、ジャニーっていいますけど、あれJohnnyでしょ? ジョニーじゃないんですか」
ネイチャ 「昔、『ジャニー・ギター』って歌があったけど、あれも実際はJohnny Guitarやったな」
ナイス 「ジョニーズ事務所にすれば、ファンにとっても違和感がないと思うんですよ。関ジョニ♾とか」
ネイチャ 「パチモン感すごいなー」
ナイス 「Smow Manとか」
ネイチャ 「お相撲に戻ったんか。彼らは名前変えんでええやろ」
ナイス 「♪五番街へ行ったならば〜メリーの家へ行き〜」
ネイチャ 「それ、マリーや」
ナイス 「♪どんな暮らししているのか〜。ボクの暮らしも見に来てほしいなあ。今月の家賃……」
ネイチャ 「ボクら競馬場のお昼休みの営業に来たのに、きみは馬券買って今日のギャラ分全部使ってもうたんか! もうええわ!」

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