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獄夏

梅雨が明けて連日の猛暑が続いている。

この暑さにふと思い出した獄中の夏を書いてみようと思う。久々のノートだよ。


外仕事の不良先輩は常時長袖の事もあってタオルが絞れるほどの大汗をかきながら毎日脱水一歩手前になりながら折れた指をかばいながら仕事に励んでいる。
同僚たちは熱射病のような症状になったりフラついて動けなくなったりしてる人もいて、暑い暑いと一日中言いながらそれでも一生懸命頑張っている。

一方先輩はまあ暑いは暑いけどへっちゃらである。
なぜかと言うとあの獄夏をくぐり抜けてきたからだ。
過去のノートでも少し触れたけど ↓
https://note.mu/furyosenpai/n/n6445613960de

刑務所の夏は娑婆の比じゃない。
今日みたいな猛暑日だって風呂は週3回しか入れないし部屋の中で勝手に頭を洗ったり水を浴びたりしたら懲罰だ。クーラー?そんなものあるわけない。

↑刑務所のお風呂場。

国民の血税で生活させてもらってるんだから一切の贅沢は出来ない。この辺の処遇の差に関しては海外の刑務所の話を聞くと驚く。それもうほば娑婆やんみたいな話ばかりだからだ。それは置いといて、クーラーなんて当然あるわけない。雑居なら小さな扇風機が一つ。10人部屋でだ。しかも付いている時間は一日1時間とか2時間とか。独居には扇風機すらない。想像してみてほしい。

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