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化学物質過敏症になりました その1

 もともと、柔軟剤の臭いや洗剤臭は苦手でしたが、今年の夏、明らかに病気のレベルになりました。直接の原因が何であるかはよく分かりませんが、9月の2週目頃から、今まで気にならなかった洗剤臭がものすごく不快になり、家で使用していた、台所洗剤、ハンドソープ、洗濯洗剤を無香料の物に買い替えました。また、鉛筆削りのニオイもだめ、春にコインランドリーで洗濯した羽毛布団の香りもだめ、冬物の衣装ケースに入れてあった石鹸の香りもだめ。通勤は自転車ですが、柔軟剤臭を避けるため、通勤コースを変更し、臭いのキツイところは息を止めます。また、ベランダも朝は特に御近所の柔軟剤の臭いのキツイことが多いので、朝干すときは、大抵息を吸わないで大急ぎで干すようにしています。そして、朝は洗濯臭がキツイのでほとんど窓を開けることはできません。

私の家の近くには化学物質過敏症の専門医がいなく、また、日本には専門医がとても少ないそうなので、きちんと診断を受けたわけではありません。一応、匂い専門の耳鼻科には行ってみましたが、秋に発症したので、ダニアレルギーではないですか?と言われました。ダニアレルギーの検査はできるが、柔軟剤の検査は大学病院でないとできない。まずは、ダニアレルギーの検査をして、症状を改善する薬を飲んでみませんか?と言われたので、お断りしてきました。

私の症状は、人工的な香りに対する不快感、強い香りなどを吸い込んでしまった時、鼻の奥や喉が火照る、唾液が出る、舌が若干痺れるといったもので、注意して過ごせば、現在の生活は何とかなるという感じです。

ただ、発症してからこの一か月、非常に大変でした。春に洗濯した羽毛布団は1週間くらい干してようやく臭いが消えました。春に洗濯した冬物を数日間干したり、無香料の洗剤で洗い直しました。カビや革製品の臭いにも敏感になったので、家の片づけをして、臭いのもとを断つようにしました。我が家は住宅密集地で、窓を開けるとかえって家の中の空気が悪くなることが多いので、とにかく、家の中の空気を汚さないようにすることが大切です。

人工的な香りが強く感じられるようになった以外、特に臭覚の変化はないので、「香害による公害が、こんなにひどかったのか。世の中狂ってる」と思う毎日です。できることなら、田舎に引っ越したい気持ちです。

とはいえ、まずは、今の生活を何とか改善するために、回覧板を回す計画を立てました。香り付き柔軟剤を使っている方に、差し支えなければ無香料の柔軟剤に代えて欲しいという内容のものです。洗濯臭はすべて苦手なのですが、特に香り付き柔軟剤は、香りの持続時間が長く、香りが強烈なので、一応これに絞ってみることにしました。

「香害」岡田幹治著、「マイクロカプセル香害」古庄弘枝著という本2冊を熟読して、更に、ネットで化学物質過敏症や香害に関する記事をたくさん読み、内容をA4の紙4枚にまとめました(このまとめは「化学物質過敏症になりました その3」で紹介します)。回覧板の原稿を姉に協力してもらって作成して、町内会長さんにお願いに行きました。

会長さんは、私が持参した「マイクロカプセル香害」古庄弘枝著と、A4にまとめた資料4ページをきちんと読んでくださり、「近所のドラッグストアで無香料の柔軟剤を置いてくれるのであれば、回覧を回しましょう。」と、おっしゃってくださいました!

この病気になって、ドラッグストアに入るのは、相当な決心が必要になりました。香りがものすごくキツイのです。ほんの数週間前までは何の抵抗もなく入店していたのが本当に不思議です。とはいえ、生活がかかっているので、回覧板の原稿を持って頑張って交渉に行きました。近くのドラッグストア3件に無香料の柔軟剤を置いてもらうよう交渉に行きました。その結果、ヤシノミ柔軟剤とファブラッシュ柔軟剤を近くの2件で置いてもらえることになりました(1件はヤシノミ柔軟剤のみ)!

*続きは化学物質過敏症になりました その2をご覧ください。

*タイトルの写真は、現在愛用している、サラヤ SARAYA ヤシノミ 洗たく洗剤 濃縮タイプ  無添加 です。この洗剤は無臭で、本当に助けられています。近くのドラッグストアで扱っててくれて本当に良かった!





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