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ジョン・レノンとショーンと洋子

 次男と私の誕生日は二日違いだ。私が二日早い。正確に言えば二日と何十年だが。
 次男の出産予定日を産婦人科で聞いたとき、もしかしたら私と同じ誕生日になるかもしれないなと思ってはいた。よいよ近くなってしたとき、調整して産む決意をする。と、言っても私の方法は「歩く」であった。医学的には歩いて陣痛を起こすというのは根拠がないということだが、私は1人目で経験的に信じていた。出産は自分で起こし、中にいる赤ちゃんも「あ、もうでてよさそうだぁ」と、キャッチし生まれてくるはずだと。
 しかし、待てど暮らせど、歩いても歩いても陣痛は来なかった。同じ誕生日になれなかった悲しみが押し寄せてきた。でも過ぎてしまえば後は元気に生まれてきてと、切り替えて出産となった。
 親子が同じ誕生日でお馴染み?と言えば、ジョン・レノンと、ショーン・レノンだ。ジョンはショーンが生まれてから、主夫となりショーンを育てた。そして、洋子は外で働いた。ジョンは同じ誕生日であるということも大変に運命を感じたんじゃないかなと、私は思っている。(親しみを込めて敬称略といたします)
 最近は洋子も高齢となり、ショーンが天涯孤独になるのではと、勝手に心配している。でも、素敵なパートナーや友人がいるようだし(インスタで見ただけ😆)、大丈夫であろう。それに異母兄弟のジュリアンもいるしね!他にも異父兄弟のお姉さんもいるけど、こちらは交流があるのかな。人の家の心配をしている場合ではないのだが、気になる!
 二日違いの息子とはというと、勉強はそっちのけで、ランドセルを置いて公園に行く毎日である。けれど、下の弟の面倒を見たり、一番話を聞いてくれる頼れる存在である。ショーンは父親と5、6歳の時に別れたはずだ。そんな小さな我が子を置いて、そして自分の人生もまた再スタートするときだっただけに、無念だっただろう。
 私は幸いに命は狙われない一般の住民なので、小さな幸せを見つけながら生きていこうと思う。

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