見出し画像

元デザイナーが振り返る、フュージョンでのマーケター1年目#05 ルタオのバレンタイン!制作スタッフで振り返る、カタログDMの制作裏話

ルタオの公式オンラインショップhttps://shop.letao.jp/)でも公開されていました、バレンタインカタログの制作をフュージョンでお手伝いさせていただきました。

ドゥーブルフロマージュが有名なルタオですが、期間限定・通販限定のケーキも、とっても魅力的なんです!
「小樽洋菓子舗ルタオ」のブランドを持つ、株式会社ケイシイシイ様のマーケティングサポートを、フュージョンでは10年近く行っています。

今回は、わたし、クリエイティブチームとみたまいの入社してからの業務を振り返るシリーズの最終回として、「いま、一番直近で取り組んでいる業務」をご紹介したく、ケイシイシイ様のカタログ制作スタッフの皆様と、今回のカタログ制作でのお話や、これまでのこと、これからのことについて、ご紹介します。 
今回は、オンラインで座談会を行いました!

(ご参加者)
ケイシイシイ カタログディレクションチーム:新岡さん、國廣さん、佐々木さん
フュージョン クリエイティブチーム:とみた、マーケティングチーム 茂木


昨年4月に、カタログディレクションチームが発足!

とみた まずは、カタログディレクションチームについて教えてください。

新岡さん 昨年4月にできた社内でも一番新しいチームです。社内のブランディングをサポートし、作っていくという役割です。

とみた 4月からとのことですが、それ以前のカタログ制作に携わる前、最初にスマイルパスポートやカタログを見たときの印象はいかがでしたか?

佐々木さん 私が入社したときは既にあって、その時はお客様対応をするオペレーターだったので(特典がたくさんあることから)「覚えることがたくさんある!」と。(笑)
逆に言うと、お客様に合わせて、いろいろなサービスをされているんだと思いました。
直接お客様の声を聴いていてもとても喜んでくださっていたり、「来年ももらえるかな」と楽しみにわくわくしていたり、スマイルパスポートを通して、お買い物を楽しんでくださっているお客様が多かったです。

とみた 直接お客様のそのようなご意見を聞けること、貴重ですね!

國廣さん 優良顧客の方に、「スマイルパスポート会員になりましたよ」と専属コンシェルジュのようにお電話でご挨拶する業務を行いました。
スマイルパスポートの特典のご説明をするだけではなく、ルタオを大変ご愛顧いただいているお客様へ特別な特典をお贈りできる、感謝の気持ちを伝えられる大切なお電話という業務でした。より一層お客様との会話一つ一つを大切にしようという気持ちになったことを覚えています。
スマイルパスポートの施策は、ルタオからお客様を大切に想っている気持ちや感謝の気持ちを伝えるのにとても良いきっかけづくりだと感じていました。
また、スマイルパスポート会員の方は、お優しいお声がけをしてくださるお客さまが多かったです!スマイルパスポート会員になったことで、ルタオを身近に感じてくださっていると感じ、企業と顧客との距離感を縮める施策だとずっと思っていました。

とみた 素敵なエピソードですね!感動しました…!
マーケティング施策を提案するうえで、そういった目的を達成できるとご案内することはよくあるのですが、私自身が実際に生の声を聞く機会がなかったので、実現できていることに感動しました。
また、顧客向けの施策を行うことにより、企業の社員自体も、「顧客を大切にしよう」という意識が向上するということも発見でした。

佐々木さん 愛情深いお客様が多いので、その分「もっと喜んでいただくためには・・・」と日々考えています。

これまでの施策と、現在のカタログ作り

とみた 昨年4月に制作チームができて、皆さまもそれまでの役割とも変わりましたが、新チームでのカタログ制作はいかがでしたか?
ちなみに私も同じく、ケイシイシイ様のDM制作担当になって1年少し。最初はジェノワーズ、シャンティなどのケーキ用語が難しいというところからのスタートでした。
また、商品撮影計画でのアングルやケーキの切り方、背景、小物など、商品の魅力を引き出すために、熱意を持ってビジュアルについて検討されていることに驚きました。
いまはケイシイシイ様の商品の良さやケーキへの理解も深まり、商品自体もよく購入し、この施策のクリエイティブ制作も楽しんでいます。
(チーズケーキは克服しました!)

※前回の記事はこちら

佐々木さんは当時、違った役職で、会議でみんながビジュアル制作に悩んで詰まった時に、参考になる写真を探してくださることが多く、「センスの良い方だな」という印象でしたが、振り返っていかがでしたか?

佐々木さん その時は公式オンラインショップのページ構成などをメインで担当しており、その参考としてカタログ制作会議にも参画していました。なので、カタログについては割と第三者的な目線で意見を出していました。
4月からはカタログ制作に集中することになり、プレッシャーもありましたが、新しい風が起こせるというワクワク感の方が大きかったです。
ECサイトとの見せ方の違い、クリエイティブの奥深さを感じた9か月でした。

茂木 ECサイトと紙媒体、両方経験されたのですね。紙の良さって、なんだと思いますか?

佐々木さん WEBカタログが増えている中、保存性と幅広い世代の方々に楽しんでいただけるのが紙の良さだと思っております。
これは私個人的なお話になりますが、新しいカタログが出来たとき、4歳の姪っ子にカタログを見せることがあるんです。まだ文字読みは難しいものの、「このケーキ美味しそう!このケーキがもし届いたら、ここから食べたい」など、絵本のように想像を拡げて楽しんで見てくれたことがありました。
その時、どんな世代の方々にも、紙媒体だと良さを肌で感じられる可能性があるんだと感じました。

茂木 印象に残る出来事ですね!ありがとうございます。

佐々木さん 自分の目の前にこのケーキが届いた時のワクワク感を引き出せる紙面作りをしていきたいです。
また、ルタオは幅広い年代のユーザーにも楽しんでもらいたく、家族で紙を拡げて、みんなで商品を選んだり、ギフトを想像したり、選ぶ楽しさを感じる時間作りができるようにと考えています。

とみた 國廣さんは宛名リストの作業もされていましたが、クリエイティブに関わるのは4月からでしょうか?

國廣さん 以前から、一部のカタログ校正会議にだけ、参加していました。
ただ当時は修正の入れ方が、何が正解か分からなかったんです。そんななか、「國廣さんにしか気づけないことがあるから」と言われて会議に参加するようになりました。

とみた 今は、カタログのキーコンセプトだったり、モチーフ、コピー制作もされていて、國廣さんが入られてからは特にコンセプチュアルな紙面作りができ、毎回とても世界観の作りのご指定が上手だなと感じています。

國廣さん 当時の担当者に、「國廣さん、やって!」とお願いされたんです。(笑)

とみた そう考えると、佐々木さんと國廣さんはカタログ制作の適性があるところを見抜かれてこのチームに配属されたように感じますね。

新岡さん このチームができたとき、カタログに関わるメンバーの中から、この二人が選ばれたんです。「一本釣り!」という感じで。
カタログを好きだと思ってくれているふたりを選んでくれた人選に感謝しています。
この3人で作っているカタログの方向性は、良いものになっているなという実感はありますね。

とみた 少数精鋭のチームですね!私も同じ印象で、努力もされ、熱意もあり、コミュニケーション能力も高い皆さんだと感じています。

バレンタインカタログのこだわったポイント

とみた 茂木さん、バレンタインカタログで欲しい商品はありました?

茂木 ショコラオレノワゼットドゥーブル、とっても食べたいです!

バレンタイン期間限定フレーバー、ヘーゼルナッツとミルクチョコレートを使用したドゥーブルフロマージュです(商品詳細はこちら

とみた 美味しそうですよね~。

新岡さん 店頭でも販売しています。

茂木 カタログは読んでいて面白かったです。いつもルタオは店頭で利用していて、こんなに商品があると知りませんでした。能動的に興味を持った商品以外も知ることができることが紙のメリットだなと思いました。

とみた 今号、魅力的なカタログができたと思うのですが、佐々木さんが制作で大変だったことはありますか?

佐々木さん  全体のコンセプトとして、スイーツを自分へのご褒美としての需要が高まっていることから、「誰かに贈る前に、まず自分自身にご褒美で買いたくなるもの」とし、うっとりとろけるスイーツな時間が過ごせるような、チョコレートやケーキの良さをしっかり見せることに振り切りました。
ラインナップをスイーツショップのショーケースのように見せたり、

フォンテーヌショコラとショコラマスカルフィグの商品説明では、左ページをホールで重厚にビジュアルを大きくしっかり見せ、右ページでゆったりとこだわりを説明し、シズル感のある断面図を見せたり。

2019年のカタログに掲載されたシルヴィのオマージュでもあります。

(2019年1月カタログ)

同梱されているA2サイズの大きいチョコレート商品を紹介したチラシも、商品を良く見せつつも目を引かせたい!と、思い切って大きく紙面を割いてインパクトのある1枚写真を使いました。

カタログ同梱、A2サイズの大判チラシ

正直、撮影する前までは「どのような仕上がりになるんだろう・・・」と思っていましたが、デザイナーさんに制作いただいたラフをベースに、カメラマンさんや周りの皆さんのご意見いただきながらバランスを調整いただいたり、「このセットを買いたい!」と思ってもらえるようなインパクトを出せているかチェックしながら進めていったところ、アーティスティックながらも、このセットの豪華さを引き出せた1枚になりました。
色んな方の力が集まった1枚です。
少しでもルタオの商品の美味しさ、上質感を伝えようという気持ちから、その表現に今号から本格的に取り組み始め、いつもの商品の見せ方とは少し違った訴求に挑戦できました。

とみた すごく素敵な写真、媒体になりましたよね。

佐々木さん 次号のホワイトデーも素敵なA2チラシなので、並べて飾りたいですね。

國廣さん 今号からは、使用している書体や特典記載方法も変わり、「ルタオのブランディングにカタログとしてどう向き合うか?」が始まったという印象です。
ブランドビジュアルの方向性がルタオのブランドサイトページで決まり、カタログでも今号からブランドイメージに合わせたビジュアル制作が始まりました。

とみた そういえば、ショーケース風のデザインは、当初会議のときは「上手くいくかな?」と心配もありましたが、最終的にすごく素敵なビジュアルになりました。ECサイトにも使われていますよね。

佐々木さん 社内でも好評です。

國廣さん このアイデアは新岡さんが提案してくださいました。

佐々木さん どれがいいか迷ってほしいというコンセプトに合っていましたね。

とみた フォンテーヌショコラとショコラマスカルフィグで迷われる方も多いのではと予想しています!

ほぼ毎月カタログが届くDM施策について

とみた ほぼ毎月カタログが届くというDM施策、今後も続けていかれると思いますが、今後の展望はありますか?

新岡さん このDMはいろいろな条件を達成した方に対して届くDMなので、まずは購入してくださった方にさらなる期待を抱いていただけるような紙面を作りたいと思っています。
店頭販売、催事販売などもあるなかで、カタログは顧客接点の一要素ですが、これだけが接点という方もいらっしゃると思います。そんな方をガッカリさせないようにしたい。
そのために私達はさまざまなアンテナを張って、感性を磨いています。
自力でどうにもできない部分は、フュージョンさんをはじめ色々な方のお力を借りながら今後も作っていきたいと思います!

さいごに

いま私が行っている業務について、ケイシイシイ様のカタログディレクションチームの皆様にもご協力いただき、ご紹介させていただきました!
顧客コミュニケーションも経験された制作チームの皆様は、ダイレクトマーケティングの能力がとても高く、またDM制作自体を楽しんでおられて、見るだけでもわくわくするDMが毎号産まれています。
気になった方はぜひ、下記からご覧くださいませ!

小樽洋菓子舗ルタオ 通販サイト
https://shop.letao.jp/
バレンタイン商品カタログ
https://shop.letao.jp/client_info/LETAO/html/catalog/index.html?230111
カタログ請求
https://shop.letao.jp/apply.html?id=CATALOG

フュージョン株式会社は全日本DM大賞を連続受賞しています。
過去の受賞作品はこちらからご覧ください。