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062話: MAIN D’OR 村田さん1

他の職人さんを意識することは少ないのだけれど。村田さんは別。

MAIN D’OR 村田さんとは:

ビスポーク靴職人さんでもあり、靴製作者のための学校であるエスペランサ靴学院の講師をされています。

一般的な紹介文については、メディアで取材されておりますので、下記を参照下さい。

ZinRyuは村田さんのインスタ(作りの方と、作品の方があります)を常にフォローしてエネルギーを頂いていました。

氏の作品を論評することなど恐れ多いのですが、木型、パターン、製甲、底付けの全行程に一本芯を通した佇まいが好きだったりします。(しかも、それぞれが、専業の方々を軽く凌駕するぐらいの出来栄え)

インスタはこちらなのですが、工程の写真すらアートになる靴づくり。

作品集はこちらにありますので、ぜひご覧ください。

出会い

これまた凄腕な製甲職人さんでもある康さんと呑んでいたとき、ある一言から始まりました。

「ZinRyuさん変態だから、もう一人の変態さんとが掛け合う世界を見たい」

うーん……我々は散々な言われようですが、光栄といって良いのでしょうか……でも、本当に本当に良い出会いになりました。康さんには心から感謝。(ちなみにこちらの写真は康さん撮影)

お会いするにあたり、「中途半端に猫かぶったらもったいないな」って、失礼は承知で全力でぶつかりに行こうと考えていました。それで斬られたなら、いっそ清々しい。

ZinRyu: 木型と採寸データを持ってきました

村田さん: 私もです。

………この方凄いと改めて直感。同時にとっても嬉しくなりました。装飾も遠慮も一切無用のアウトプットによるコミュニケーション。最も好きな形。

左が私の木型、右が村田さんの木型。その時、気の利いた一言も、いい質問も全く言えず、ひたすら木型を触っていました。

聞いたことは忘れてしまうのですが、手で触れば脳に強く刻まれ、やがては新しくZinRyuが作る木型の一部になっていきます。その時は「全力で味わいつくしてやる!」ってこと。

村田さんの木型を触って、まず思ったことはあらゆる線に破綻がなく、触った時の手の力が軽やかに流れていきます。ほんと踵の部分からトゥに至るまでナデナデしても気持ち良く手が滑る感覚。

あらゆる丸みが連続して繋がっていることが見て取れるでしょうか?ビスポークの色々な木型を見てもどこか心の奥に違和感を感じることがほとんどなのですが、村田さんの靴にはまったくそれがない。

こちらのインスタをみると、一見プラクティカルに精密に作っているように見受けられますが、それは前提として足全体を俯瞰して向き合っているから、その作業が意味を持つ…と勝手に想像しています。

靴木型を削っている読者に対して:

ある程度の経験を持つ方には、凄まじさが見て取れると思いますが、村田さんの手法を取り入れようとする前に、「一連のインスタに掲載している写真が、どのような思想を持っているか。」想像することが大切。

たとえ、それが間違っていても想像した方が、ご自身の木型に活きると思います。(私の想像もかなり間違っているかもしれないですし……)

作品を見るのではなく、それが向いている方向を見ること

今回は何だか抽象に過ぎましたね。次回は村田さんが私の木型について見ていただいた時の様子を書きたいと思います。

ZinRyuのツイッターはこちら。






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