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「ポスト・スマホ」時代の覇権を握るMR (Mixed Reality) 技術とは? ー Microsoft HoloLensについて

みなさん、はじめまして!
(株)神戸デジタル・ラボ 新事業創造係
MR班 班長の堀尾です。

( Computex TAIPEI 2018 展示の様子 )

※ダラダラとした、「まえがき」が続きます..
( しばらくお付き合いください! )

まえがき

昨日読んだ「Netscape」創設者のM.アンドリーセン氏の記事に感化され、エンジニアとして生き残っていくためには、最先端のテクノロジーを追い求めると、同時に、「あらゆる産業、業界の未来(動向)を見極める力」、また、それらの未来を「適切な表現で分かりやすく伝搬する力」が必要だと痛感し、エンジニアながら、今取り組んでいる内容について執筆を始めることにしました。

20代前半のソフトウェアエンジニアの方には、一度、M.アンドリーセン氏の記事を読むことを、強くお勧めします。( ※決して、強制ではありません。 )

「働き方改革」が叫ばれる昨今、Mosaic ( Webブラウザ ) を開発した「Netscape」創設者のM.アンドリーセン氏の考え方に触れることで、自分の「市場価値」や「今後のキャリアプラン」を見つめ直す良い機会になると思います。また、ソフトウェアの歴史を学ぶことで、私たちが働く「ソフトウェア業界」と、その他、あらゆる産業が融合する未来の想像(創造)が可能となり、「ポスト・スマホ」時代の中核を担う人材に成長していけることでしょう。

"Why Software Is Eating the World"

約7年前に、M.アンドリーセン氏が「The Wall Street Journal」に寄稿したエッセイに書いてある内容がとにかく凄い。( 黙って読むべし! )

"Every company needs to become a software company" (すべての企業は、ソフトウェア企業になることが必要だ。)

特に、下記の抜粋部分に「ソフトウェア」の大きな可能性を感じました!

ソフトウェアは音楽と出版を飲み込んだ。広告業界も侵食しているし、Tower Recordsのような小売店も丸呑みにした。そうした例はほかにいくらでもある。安全な領域はない。だからこそ、Andreessen氏は大きな好機を見出している。

そう、「Netscape」の創設者 M.アンドリーセン氏 は、「ソフトウェアがあらゆる産業を侵食する世界」を2011年 ( 7年前 ) の時点で、既に予測していたのです。

「ポスト・スマホ」時代を考える

今でこそ「当たり前」のようにスマートフォンを使ってインターネット上に存在する、ありとあらゆる情報にアクセスすることができますが、このスマートフォンが普及する以前 ( 2011年 ) に、現在の世界動向を予測していた人がいるのです。結果的にそうなっただけとも言えますが、私はこの記事を読んで驚愕しました。

今、M.アンドリーセン氏がこのエッセイを2025年の未来を予測して書くとしたら、どのような内容になるのだろうと思いを馳せながら、「ポスト・スマホ」時代の覇権を握るMR ( Mixed Reality ) 技術とは?というテーマで、記事を書き進めたいと思います。

さて、ようやく本題!

「ポスト・スマホ」時代の覇権を握るMR (Mixed Reality) 技術とは?ーMicrosoft HoloLensについて

(Microsoft HoloLens 公式ページより引用) 

MR ( Mixed Reality ) とは?

Mixed Realityの略で、直訳すると、「複合現実」と呼ばれ、「デジタル」と「現実」を融合する技術です。具体的な例を挙げると、家具を購入する際に、わざわざ「IKEA」や「ニトリ」などの店舗に行かず、自宅に居ながら、欲しい家具をレイアウト(配置)を決めたり、「大きさ」や「素材感」を比較し、すぐに購入することができる。そんな未来を実現する最新テクノロジーです。( ※ 動画を用意しました。)

デモ動画

「デジタル」と「現実」が融合された体験。

そんな全く新しい体験を生み出すデバイスこそが、2017年1月に、米・Microsoft (本社: Seattle) が発表した世界初の自己完結型ホログラフィックコンピューター「HoloLens (ホロレンズ、以下HoloLens) 」です。

この「HoloLens」を使えば、「現実」と「デジタル」を融合させることが可能になります。

上記の例で言うと、動画に写っているTV(家)は「現実世界」、途中から動画に登場する「ランプ」「設定画面」は「デジタル世界」。これらの二つの世界を融合できる技術こそが、Mixed Reality ( MR ) なのです。

ここからは「HoloLens」について、ご紹介したいと思います。

「 Microsoft HoloLens 」 とは !?

(Microsoft HoloLens 公式ページより引用)

「HoloLens」には、デバイス前方に4つのカメラと、1つの赤外線センサーが備わっており、「リアルタイムでの空間トラッキング」「ジェスチャー入力」が可能です。重さは、約579gで、バッテリーは連続稼働で2~3時間程度持ちます。HoloLensはWindows10が搭載されたスタンドアロンの HMD ( ヘッドマウントディスプレイ )で、VRのようにPCにつなぐ配線なしのコードレスな体験を提供します。

【 CASE01 】  「HoloLens」 × 「購買」

例えば、自転車を買いに行って、商品を探している時に、HoloLensを装着して欲しい自転車を見ると、「商品の説明 ( デジタル情報 ) 」が「現実空間」に浮かんで見える、なんて体験もHoloLensを使えば、可能になります!


【 CASE02 】
  「HoloLens」 × 「Creative」

また、「現実空間をデザイナーのクリエイティブ環境に変える」なんてことも、実現可能です。今までPCやタブレットと睨めっこしながら制作していたポスターや看板のデザインも、HoloLensを活用すれば、現実空間でのプレビューが可能となり、デザイナーとクライアントが密にコラボレーションしたカタチで、クリエイティブ活動を行うことが可能になります。

「コラボラティブ・コンピューティング」 とは?

この体験こそが、「Microsoft HoloLens」の真骨頂です。1990年代後半、Windows95が発表され、一人一台コンピューターを所持した、「パーソナル・コンピューティング」と言われていた時代から20数年、「コラボラティブ・コンピューティング」の時代が来ると予想されています。これまで、PCを使って一人で作業したり、業務効率化を行ったりしていた環境が、複数人でコラボレーションしながら、クリエイティビティを行う環境に移行する未来もそう遠くないはず..

終わりに..

(株)神戸デジタル・ラボでは、こうした未来を見据え、MR(Mixed Reality)の研究開発 ( PoC ) に取り組んでいます。本記事を皮切りに、KDLのMRの取り組みをご紹介していければと考えておりますので、暖かく見守っていただければ幸いです。

HoloLensの体験等されてみたい方は、本記事にコメントいただくか、もしくは、弊社までお問い合わせいただければと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
(  ※ ♡ 押していただけると、嬉しいです^^ )

自己紹介 (筆者)

(株)神戸デジタル・ラボ
新事業創造係 MR班 班長
堀尾 風仁

「MRの事業化に関わる業務全般」
営業 / 企画 / 研究開発 / イベント出展 etc ..
に携わっています。 


直近では、来年1月16日(水)〜1月18日(金)に開催される、「ウェアラブルEXPO」の出展に向け、ブースのレイアウト企画、展示アプリの開発等を行っていたりします。

今回の出展では、国内フォント業界最大手のモリサワ様と共同で開発した広告デザイナー向け「HoloLens」アプリを展示します。

ご興味ある方は、是非東京ビックサイトまでお越しください!

イベント情報


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