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プロモデラーの作品を観に行こう

先日、仙台に行く機会がありまして、訪れた先の徒歩圏内にホビーショップタムタム仙台店があったんです。
一度訪れてみたかったけど、ホビーシーンに強く携わっている時にはなかなかその機会に恵まれなかった模型店。そこには仙台在住のプロモデラーの作品が飾ってあるんです。

最近ガンプラ人気とともに模型を作ったり、興味を持っている人が増えているかとは思うのですが、「プロモデラー」と呼ばれる人たちの作品を間近でみたことがあるひとはどれくらいいらっしゃるのでしょうか? 
ここでいう「プロモデラー」は「月刊ホビージャパン」や「モデルグラフィックス」といったホビー雑誌に作品を載せている人たちのことを指しています。

SNSなどですごい作品もみられるし、わざわざ模型雑誌を買う必要ないなんて意見を目にすることが多々ありますが、解像度の落ちるデジタル上ではなく、プロカメラマンに撮影され、それをくっきり印刷されても破綻のないように仕上げられているプロモデラーの作品はやっぱり凄まじいと、それを直に扱っていた私が断言します。

少し前まで毎週のように模型展示会が各地で行われていて、そこにプロモデラーが参加してたりして見られたり「キャラホビ」や「C3」といったイベントで月刊ホビージャパンの作例が一堂に会したりして、結構見る機会は多かったんですけど、イベントがやりづらい状況になって、ほとんどなくなってしまいました。

そんな中でもホビーショップタムタム仙台店さんみたいに、一部の模型店で展示されていたりしているので、お近くの方はぜひ見に行ってみてほしいです。

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タムタム仙台店に展示されているのは「月刊ホビージャパン」でバイクと車の作例を手掛けているプロモデラー石鉢 俊さんの作例。

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1/12 チーム スズキ エクスター GSX-RR '20。自ら3D造形で制作したディテールアップパーツ組み込んで、それ以外はキット準拠の仕上げ。ポップには2020年3月号掲載となっていますが、おそらく2021年3月号ですね。

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1/12 CBR1000RR-R(アールアールアール)ですね。これの前に制作した1/12 R1Mの時に編み出したレース仕様アレンジをこの作品でも採用したというもの。単純に保安部品を外せば良いというわけではなく、ミラーの接続部分には自作のカバーをつけて見映えにもしっかり気を使っています。誌面では、ハセガワ製同スケールの女の子フィギュアを並べていて、何気に静岡メーカーコラボがされているんですね。

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カウルがなくて寂しいかと思うんですが、石鉢さんの真骨頂はカウルに隠された中身再現にあって、キットのままだと伽藍堂とした1/12 HAYABUSA X-1をここまで密度のあるものに仕立てているんです。冷却水の表現もすごいですよね。これは間近で見てほしい。
実際に、直に持って眺めたヨシムラジャパンの川口さんはとても興奮していました。あのヨシムラのエンジニアが見て興奮する模型って…どんなものか気になりますよね?

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これは1/12 TZ500の作例で、もちろんこんなマイナーな市販レーサー車がキットになっているわけもなく、昔のタミヤのキットをベースに大掛かりな改造を施して仕上げたものです。おそらく未来永劫キットになることはないでしょうし、模型雑誌に作例として載ることもないので、現地に行って間近でみてほしいですね。
制作内容は「超バイク模型製作の教科書」に再録されているみたいなので、チェックして見てください。


ということで、展示作品の一部を紹介させていただきました。
展示数はそこまで多くはないですが、一つ一つが濃厚な作品になっているので、満足度は高いです。直で見るほうが、スマホやPCの画面でみるよりも何倍もの情報量を得られるので、作品の凄さだったり、製作のヒントなどを探って見てください。

同じタムタムでも神奈川県の相模原店には、urahana3という「月刊ホビージャパン」で活躍している主婦のモデラーさんの作品がほぼ常設されているのでおすすめです。

ヨドバシカメラ新宿西口店のホビーコーナーのショーケースには「月刊ホビージャパン」発売とともにその号に掲載されている作例の一部が飾られているので、月に一度は訪れてみましょう!

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