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勉強会報告(令和4年7月2日 第2期第16回 通算第25回)

 今回の勉強会は井田研究員の司会で進行された。
 議題1は荒木康彦特別研究員による校史関係の学外史資料調査①「自校史に於ける災害について」、および校史関係の学外史資料調査②「近畿大学の新制大学としての設置認可の経緯」の報告であった。
 学外史資料調査①の報告は、昭和9年の「室戸台風」や昭和20年の大阪大空襲による前身校の被害についての史料を博捜した結果、これらに関する一次史料等を発見して、従来不明であった具体的な被害状況や空襲の具体的な日付などについて詳細に解明できたという内容であった。
 学外史資料調査②の報告は、国立公文書館所蔵の「近畿大学 大阪 第4冊」や『官報』などの史料を精査して、近畿大学の新制大学としての学部設置認可の経緯を詳細に明らかにしたものであった。
 議題2は、広報室建学史料室広報誌Web版と執筆の目安についてであった。広報室建学史料室広報誌は、従来紙媒体として刊行されていたが、学生を含むより幅広い層が利用しやすくすることなどを目的にWeb版(「note」というWebサービスを利用)に変更するという方針が令和4年5月と6月に研究員と兼務室員に説明されていたが、この方針にもとづき、広報誌Web版の原稿作成上の注意点、原稿入稿・校正手順、リポジトリ公開までの⼀連の処理などについて具体的な説明が広報室建学史料室からおこなわれた。
 議題3は「近畿大学の大学アーカイブズと校史関係史資料の収集・整理に関する調査・研究」関係の広報誌投稿などについてであった。
 本プロジェクトの活動の一環として、コラムや調査・研究報告などのかたちで広報誌Web版に積極的に投稿することにしてはどうか、との提案が冨岡研究員からなされ、今後可能なかたちで取り組んでいくということが確認された。また、前回の勉強会で本プロジェクト第2期の報告書を作成することとなっていたが、広報誌Web版に第2期の活動をまとめた記事を投稿するという形に変更することが冨岡研究員から提案され、承認された。


文:広報室建学史料室研究員・近畿大学教職教育部教授  冨岡 勝
写真:近畿大学東大阪キャンパス 学内から見た西門


(2022年12月1日公開)


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