大阪がゲームを支配するも、前半は相井の先制ゴールのみに終わる

試合の立ち上がり。左サイドを破り、対角に送ったシュートパスがゴールをかすめるなど、のっけから攻撃の主導権を握った大阪。

Fリーグ選抜も懸命に前からプレスをかけるも、個の突破力のある大阪を警戒してか、寄せた後、体をぶつけに行く、ボールに絡みに行く、最後の"距離"が詰めれないー。

そのため、大阪のファーストセット、⑧加藤 未渚実、⑩相井 忍、⑱田村 友貴、88・稲田 瑞穂らは、ほぼ"ノープレッシャー"のように、自由にボールを回していく。

２分、右サイド、高い位置で受けた⑩相井が右足シュートと見せて、足裏でボールをなめて、ディフェンダーを交わし、左足で放ったシュートが逆サイドポストに当たり、ゴールの中へ。

相井のゴールで先制点を奪った大阪がその後も、ボールを支配する時間帯が続く。

しかし、ゴールは遠かった。Fリーグ選抜もタイムアウト後のセットプレーなどでチャンスを掴んだが、ゴールを決めれず。前半は１－０、シュライカー大阪のリードで折り返す。

Fリーグ選抜の"手痛い失点"。小曽戸のゴールで大阪が追加点

早い段階で同点ゴールを決めて、シュライカー大阪から主導権を奪い返したいFリーグ選抜だったが、手痛い失点を食らう。

後半２分、ゴレイロ①田淵 広史が攻め上がって「セグンドを狙った」ボールが引っかかり、大阪のカウンター。これをドゥドゥが⑫小曽戸 允哉につなぐと、小曽戸は懸命にゴールマウスに戻ったディフェンスをよく見て、空いたコースへ強烈なシュートを叩き込み、２－０。大阪がリードを広げる。

大阪のミスをつき、Fリーグ選抜・熊谷がゴール

しかし、Fリーグ選抜も５分、大阪のバックパスミスを奪い、最後は⑪熊谷 利紀が決めて、１－２。反撃の狼煙を上げる。

相変わらず、ボールの支配率は大阪が上だったが、スコアが開かない以上、Fリーグ選抜に"流れ"が来る気配はあった･･･。

稲田の２ゴールなどで、大阪がゴールラッシュ。アルトゥール"温存"にも成功

しかし、次のゴールも大阪が奪う。８分、⑧加藤 未渚実から、88・稲田 瑞穂につなぐと、稲田が冷静に、コースをついたシュートを決めて、３－１。再び、試合の主導権を大きく袂に引き寄せた。

11分には、再び、98・ドゥドウから、⑥齋藤 日向につないで、齋藤がゴール。昨季はFリーグ選抜のメンバーであった"先輩"齋藤が貫録を見せ、４－１。

前節、Fリーグ初ゴールを決めたドゥドゥはこの試合、２アシスト。ゴール前で脅威となるだけでなく、味方を使う"巧みさ"も見せた。

勢いの止まらない大阪は13分、88・稲田 瑞穂が追加点。左サイド、対峙するディフェンダーが一瞬、中のコースを切ったタイミングを見逃さず、縦に持ち出し、間髪入れずシュート。稲田の得意なプレーが決まって、５－１。

16分、タイムアウトを取ったFリーグ選抜は⑩新田 駿をゴレイロにパワープレー開始する。

しかし、残り１分、シュライカー大阪はパワープレーのボールを奪取すると、88・稲田 瑞穂が浮かせて、前線のスペースへパス。これを受けた⑱田村 友貴が少しドリブルで運んで、無人のゴールへ"ごっつあんゴール"を流し、６－１。

後半、畳みかけた大阪がFリーグ選抜を破って、ホームで連勝。

「コンディション不良」だという⑤アルトゥールはベンチ入りしたものの、この試合は出場なし。"温存"したまま、試合を終えた。

この試合の前に、アンドレウ選手の新加入も発表したシュライカー大阪。

上位陣追撃の陣容は固まりつつある。

しばらく、シュライカー大阪の"勢い"は続きそうだー。

会場に駆け付けた、岸和田市長・永野 耕平氏のキックイン

この日、シュライカー大阪は地元青年団の囃子にのせて登場

Fリーグ選抜を引っ張った、キャプテンの⑨磯村 直樹

ハーフタイムに登場したよしもと芸人はジュリエッタさん。「シュライカー大阪～」のコールの合間のセリフを即興で考え、披露してくれました

ボールも蹴れます。進化している？シュラッピー

Fリーグ選抜の決定機も、守護神①檜山 昇吾がブロック

レポート・写真＝北谷 仁治