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[コラム]「試合動画を無料で流した方が良い!」それ、本当!?

「試合動画を無料でも流して、多くの人に見てもらった方が良い!」

僕もそう思ってました。「どんどん露出した方が良い」「人の目に触れた方が良い」。何で『動画撮影NG』『SNS投稿NG』なんだよ。「ナンセンスだよ」って。(今でも一定部分、そう思っています)

『動画撮影NG』には、『放映権』の問題が絡んでいるのだろうと思い、『放映権』について、調べてみました。
※お詳しい方が居たら、誤り等、訂正・アドバイスください。(_ _)
※「フットサル」「サッカー」をメインに書いていますが、他のスポーツにも当てはまることだと思います。

すると、少し自分の考え方に『違う風』が吹いたので、みなさんにもご参考までに、ご紹介したいと思います。

JリーグはDAZNと、10年間2100億円で契約

ご存知の方も多いと思いますが、JリーグはDAZN(ダ・ゾーン)と、2017年シーズンから10年間で総額2100億円という巨額の放映権契約の締結に至りました。

その金額はそれまでのスカパーの4倍強と言われています。

これにより、J1上位チームの賞金も増額となり、1位のチームには合計で21億5000万円。これは、前シーズンの4億8000万円の4倍以上となりました。

それでもDAZNは、黒字化できた模様

ちなみに、当初は「ダ・ゾーンの月額1750円という契約料で年間210億円を回収しようとすれば、100万人の契約が必要。利益を出すためにはさらに数十万人の契約が不可欠だ。これだけの顧客を獲得するのは容易ではないはず」と言われていましたが、2018年3月18日に100万人に到達したようです。

これにより、DAZNは、ROI(Return On Investment:投資利益率)を契約視聴者の課金で得た収入ベースで考えても、事業単体での黒字化ができていくことになります。

さらに、クリケットのインディアン・プレミア・リーグ(IPL)の入札に参加したfacebookや、スポーツをAmazonプライムの目玉に据えようとするAmazonにいたっては、そもそも視聴者に課金するというビジネスモデルではなく、全体売り上げを考えれば、”100億円単位は「どうでもいい話」ともいえる"と、下記、記事にはあります。https://victorysportsnews.com/articles/6786/original

まだまだ「こうしたニュープレーヤー参入の波は止まらないだろう」という わけですで、さらに『放映権料』が上がる見込みがあるということです。

ちなみに、DAZNは、2018年、『定額制動画配信市場シェア』では4位の会社です。1位はdTV、2位・Hulu、3位・U-NET、5位・Amazonプライムビデオ、6位・Netflix。

"5G時代"(※)も到来しますしね!
※5G(第5世代移動通信システム)とは・・・高速・大容量に加え、多接続、低遅延(リアルタイム)も実現され、人が持つデバイスからIoTまで、幅広いニーズに対応できる、現在規格化が進行中の次世代無線通信システム。4Kの動画もサクサク視聴したり、ダウンロードできる時代が近づいています。

まだまだ放映権料は上がる可能性があるし、かつ、『スポーツ』はコンテンツとしての価値が高い

また、テレビでは、『ドラマ』や『バラエティ』番組では『CMの広告効果』が薄れてきたこともあり、CMを見てもらいやすい『スポーツのライブ中継』は、コンテンツとして、高い価値を見出されています。

上記(2017年)の記事によると、アメリカでも、高額なケーブルテレビや衛星放送を解約して、OTT(Over-The-Topの略語で、インターネットで動画や音声などのコンテンツを提供する事業者のこと)に鞍替えする現象『コード・カッティング』が起きていると言います。

皆さんの周りはどうでしょうか?

僕の周りは、自分自身も含め、子どもたちはテレビよりも、スマホ(Youtube)を見てます。テレビが『一家に一台』なんて時代もありましたが、スマホは『1人に1台』になってきそうですよね。

ここで『言いたいこと』をまとめておくと、1つは、『テレビ』に露出しなくても、『ネット』によって多くの人の目に露出できるよね?しかもお金をかけずに。ということが1点。これだと「試合動画を無料で流した方が良い」となるのですが・・・。

2点目は、フットサル『Fリーグ』や『日本女子フットサルリーグ』にも高い放映権料で、『買われる』可能性があるのでは!?ということです。

そして、個人的には、それは、「フットサルがオリンピック競技になる」と同じくらいの『活性剤』『逆転ホームラン』になる、とも考えています。

以下は、『有料部分』としたいので、どのような内容か、目次だけ、列記しておきます。
・誰もが無料で流せることが、放映権料を売ることよりも効果があるか?
・『誰もが流せる』ことは、良いこと?
・『試合映像』以外にも、できることは残されている
・じゃあ、なぜ、各クラブはやらないの?
・新しいプロジェクト案、あります

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