フットサル界で誤解されていること②(フットサルW杯)

フットサルにも、サッカーやラグビーなどと同じようにW杯があります。日本は本大会の予選グループを突破したりしています。フットサルW杯は世界一を決める大会です。では、そのフットサルW杯は世界一レベルの高い大会と言えるでしょうか?実は、そうではないと自分は思っています。

まずフットサルW杯は実力より「世界大会」としての位置づけを重視し、レベルの高い欧州の枠が少なく、レベルの低い地域の枠を多めに確保されています。よって、場合によってはW杯よりも南米選手権や欧州選手権の方がレベルが高いという状況になったりします。

具体的に言うと、各地域の出場枠は以下の通りです。
◆CONMEBOL(南米)
 →10か国がエントリーして4か国が出場(40.00%)
◆Concacaf(北中米)
 →19か国がエントリーして4か国が出場(21.05%)
◆CAF(アフリカ)
 →18か国がエントリーして3か国が出場(16.67%)
◆AFC(アジア)
 →ホスト国合わせて31か国で5か国出場(16.13%)
◆UEFA(欧州)
 →47か国エントリーして7か国が出場(14.89%)
◆OFC(オセアニア)
 →8か国エントリーして1か国出場(12.50%)。

これをアンフェアと言わずして、なんというのでしょうか。規模、実力の割に欧州の割合が少ないのがW杯のレベルを押し下げている要因だと考えています。前回で言えば、イタリアは出場していないし、ウクライナ、クロアチア、スロベニアや、直近で飛躍を遂げているフランスも出場していません。世界一レベルの高い大会ではなくて、あくまでも世界的な大会を目指しているので、仕方ないとは思います。

また、サッカーは、8グループ32チームの出場で、決勝トーナメントへの出場はある程度厳選されます。しかしフットサルは6グループ24チームの出場で16/24(2/3)が決勝トーナメントに進出します。6グループで3位のチームが4チームも上がれる。そうして行われるベスト16なので、レベルが高い訳では無いというのが、自分の考えで、本当にレベルが高くて、本当に見ごたえがあるのは、個人的にはベスト8以上だと思っています。また、どの国もギアを上げてくるのは、試合を観ていても、やはりその辺りからだなというように感じます。なので、W杯の本番は準々決勝からだと個人的には思っています。ぜひ、日本もW杯本番の舞台に立てるように、頑張ってほしいと思います。

いじょう、おしまい。

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