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【アジア杯予選】終盤の点の取り合いを制したオーストラリアが台湾に勝利! 日本の本大会行きは決まらず

 AFCフットサルアジアカップ2024予選が10月9日に行われ、フットサルチャイニーズ・タイペイ代表とオーストラリア代表が対戦した。勝ったチームの本大会出場が有力になるという状況のなか、オーストラリアが貴重な勝利を得ている。
 
 チケットが完売し、バックスタンドが満員の状態で迎えた一戦。両チームともにチャンスを作るが、GKの好セーブもあって得点は動かない。それでも第1ピリオド18分、オーストラリアは相手からボールを奪ったFPフォルニトが右サイドをカウンターで抜け出してシュートを放つと、これが決まって先制した。
 
 第2ピリオドに入ると1対1の局面が多くなるが、チャイニーズ・タイペイはオーストラリアの大柄な選手たちのリーチに攻撃が食い止められ、なかなか良い形が作れなくなる。一方のオーストラリアもゴールに迫る場面を作るが、GKチャン・シン・ウェイを破ることができない。
 
 それでもチャイニーズ・タイペイは第2ピリオド13分、FPファン・ウェイ・ルンが右サイドからシュートを決めて同点に追いつく。ファウル数が6となったチャイニーズ・タイペイは、同13分に第2PKも与えたが、フォルニトのシュートが枠を外れ、アリーナは大きく盛り上がる。さらに同14分にはキックインからFPフアン・ポ・チュンが逆転ゴールを決め、ホームのチャイニーズ・タイペイがリードを奪った。
 
 残り4分を切り、オーストラリアのマイルズ・ダウニー監督はタイムアウトを取り、パワープレーを開始。そして残り2分にはキャプテンのFPアデリが同点ゴールを決める。すでに相手が6つのファウルをしていたが、オーストラリアは「パワープレーを相手が嫌がっていた」(ダウニー監督)ことからパワープレーを続行した。
 
 一方、日本戦を控えるチャイニーズ・タイペイも残り56秒でアジウ監督がタイムアウトを取り、パワープレーを開始。この試合に引き分けて、日本戦での得失点差をマイナス3点以内に抑えれば決勝トーナメントに進出できるチャイニーズ・タイペイだったが、アジウ監督は「我々の対日本戦の最高成績は1-8だ。この試合で勝利を得ることが本大会出場につながると思った」と、パワープレーを仕掛けた。
 
 迎えた残り10秒、決勝点を挙げたのはオーストラリアだった。中盤でボールを奪い、カウンターに移ると、最後はアデリがこの試合2点目のゴールを決めて3-2と再びリードした。チャイニーズ・タイペイに反撃の時間は残っておらず、このまま試合終了。初戦で日本に敗れたオーストラリアが貴重な勝ち点3を手にしている。また、オーストラリアに勝利している日本だが、3チームが勝ち点3で並ぶ可能性があるため、この試合の結果では本大会出場は決まらなかった。

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