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誰がこんなにTVを面白なくしたのか。

TVがオワコンと言われてはじめているが、病院でも入院患者さんの5割はTVを見ていないと思われる。

40代以下の人だけを対象にしたら肌感で8割はTVカードを買ってないのではないだろうか。

当然、その方々が見ているのはスマホかPCでYouTubeかサブスクの映画やドラマなどである。

たぶん自分が入院してもそうなるだろう。
今現在も家でTVをみる時間は週でせいぜい2−3時間といったところである。

なぜこんなにもTVを観なくなったのか、もちろんネットの普及によってTV以外の娯楽が簡単に手に入る時代になったことが最大の理由であると思われる。

一人一台スマホ時代になって家族が揃ってTVを見るなんて光景はほとんどなくなっているのではないだろうか。

あとは単純にTVが面白くない。

TVは圧倒的に昭和、平成の最初のほうが面白かった。
コンプライアンスにがんじがらめにされて自主規制、自主規制の世の中、TVが面白くなるはずがない。
TVを面白くなくしたのは社会であり、視聴者である私達、そして大人たちである。

家族で見ていて気まずくなるようなエロや暴力はほとんどTVから姿を消したがなぜそれがだめなのか、何が悪影響なのか、結局それを見て育った私達と、見ないで育った子どもたちと何がどう違っているのか、まったくもって根拠も論理もそこにはないように思う。

「悪影響っぽい」というだけで排除されてしまったが、結局TVで見ていたのがネットに移っただけで、触れれる情報はなんら変わっていないか、むしろ規制がかかりづらい分、ネットのほうがたちが悪いし、親からしてみたらどんな情報に触れているかわからないことのほうがよほど怖い。

子どもたちももはや刺激のないTVなんて見向きもしない。
そりゃネットで自分の好きなものだけ見ている方が楽しいに決まっている。
こうしてTVはオワコンへの道を歩みだした。

昨日、Netflixで「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」をみた。
こちらはエロ、薬物、アダルト、極道など地上波ではほとんど触れられることのなくなった題材を主体とする番組だが、これぞ平成初期の深夜番組である。

地上波ではダメ!絶対と謳っているが、昔はこのレベルを地上波でやっていたのだ。

ドキュメンタルの下ネタもそうだけど、そりゃTVが面白かったわけだ。

制作者だってTVを面白くしたいはずだ。
けどそれができない時代。
そんな制作者の鬱憤がネット番組で晴らされているのだろう。
彼らにとってもこれはガス抜きの場なのかもしれない。

iPad片手に腹抱えて笑いながら、そんなことを思っていた。

#ネット番組 #TV論 #自主規制 #PTAが見せたくない番組



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