TikTokの教科書

TikTokの教科書

本日(2018/11/12)、FacebookがTikTokに似たサービスをリリースしたと話題になりました。

また2か月足らず前の2018/10/27に、30億ドルの資金調達を終了して時価総額780億ドルに達し、Uberを抜く世界最大のスタートアップに成長したことでも話題になりました。現在、150の国と地域に展開しています。

このように、TikTokのようなショートムービー系SNSは、いま最も勢いがある産業であり、今後も大きく伸びていくこと間違いありません。

このNoteでは、主に下記点について、解説します。

<基礎編(本編)>
1.Tiktokに関して、多くの人が勘違いしていること(一部無料公開)
2.なぜ、TikTokが流行ったのか(随時更新)
*尚、本編は単品でも購入できます。本基礎編が含まれる「TikTok完全攻略」のマガジンでは、その他のコンテンツとして、ビジネス活用例、ByteDance社解説、ショートムービー業界分析、注視すべきインフルエンサーなど、随時コンテンツをアップデート予定です。

では、さっそく解説していきたいと思います。

1.Tiktokに関して、多くの人が誤解していること

①TikTokのコンテンツは、ダンスと口パクの歌がメインである。

TikTokは中国のBytedance社によって、世界150以上の国・地域で展開されているSNSプラットフォームです。そして、各国・地域ごとにローカライゼーションをしており、各々の市場で、成熟度は異なってきます。

ByteDance社の発表によると、現在中国国内では、ビジネスユーザーはもちろん、政府やメディア(人民網、央視新聞など国家級大手メディア)との提携も強めており、2018年6月では500を超える中国政府機関&メディアの公式アカウントが開設されました。

例えば、こちらの共産党青年団中央(共産党員の学生を中心とした組織)のアカウントでは既に200万人以上のフォロワーを獲得しています。

(*TikTok内の画像を使用)

このように、公共機関や自治体、政府、新聞社など、様々なお堅い機関の公式アカウントも、みな趣向を凝らした面白いコンテンツを作っているため、結構な数のフォロワーがついているというのがポイントです。

例えば、人民日報(中国最大の新聞社)の公式アカウントです。なかなか格好よくないですか?笑

(*TikTok内の画像を使用)

↑人民日報の公式アカウント(431万フォロワー)

そして、中国国内では、ビジネスでのTikTokの利用(次回のビジネス活用編で詳しく取り上げます)は既に大きく盛り上がっていますし、それ以外にも、ライフハックやExcel講座、手品、料理といった教育コンテンツも充実している点も特筆すべき点です。肌感覚としては、中国版TikTokは、YouTubeよりも非エンタメコンテンツは充実しているように感じます。

②TikTokは、中高生を中心とした若い女性が使うSNSである。

中国の有名メディアであるcifnewsによると、中国版TikTokの中国国内ユーザーの50%以上は24歳以上、男女比4:6です。また、Bytedanceの発表によると、中国国内のみを対象にした統計では、DAUが3憶人、MAUが4.5億人となります。(2018年12月現在)よって、中国国内では、総人口の10人に1人は、毎日TikTokを見ている計算となります。

実際に、上海在住の筆者の肌感覚でも、周りの30代、40代、50代の男性も皆、ショートムービーを見ていますし、ユーザーだけではなく、男女問わず様々な世代の配信者を見掛けます。

従って、「TikTok=中高生を中心とした若いひとが使うSNS」というのは、世界規模で見ると、大きな誤解です。

では、何故、多くの人々が、そのような認識を持っているのでしょうか?

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