ボトム・フィッシャー現る。

 11月9日のNY相場ですが、ファイザーのCOVID-19ワクチンのニュースで、これまでとは様変わりです。これまでコロナ禍において低迷してきたくず株が買われています。
 買われたセクターは、航空機、エアライン、クルーズ船、旅行関連、カジノ、石油エネルギー、ショッピングセンター・リート、衣料小売り、銀行・保険・金融、レストラン、ホテルといったセクタ―で軒並み10%以上上昇しています。
 上昇したどの銘柄を見てもチャートを見る限り、なぜここでというものばかりです。クレジット市場の方は、最もリスクが高いBDCS、BIZDは堅調です。ファイザーのワクチンで新型コロナの感染拡大は収束するのでしょうか?昨日の動きを見て、バリュー株が本格的に復活してもおかしくない展開を予想する向きも出始めています。 
 バリュー株が全般に上昇したことから、資金捻出のためにこれまで相場上昇を牽引してきたハイテク株関連を売却したと見ることもできます。時価総額が小さく取引量の少ないハイテク銘柄ほど下落しています。取引量の多い一部ハイテク銘柄は、それほど下落していません。ヘッジ・ファンドの中には、このところNASDAQ売りとラッセル買いを行っているところがあったと聞いています。そういう取引を行ったファンドがあったのかもしれません。引けにかけて上値が重かったことも気になります。
 昨日の動きが継続するかどうかは、いましばらく時間を取って見極めたいと思います。今週の投信・ETFへの資金流入量が気になります。
 一方、長期金利は朝一番で急上昇しました。しかも大口の商いがあったのは、NY時間の朝6:44頃でした。米国債先物(2年~30年)が同時にボリュームを伴って売られています。経済指標も出ていないのに、この時間で動き出すのは、週末の大統領選挙の勝利宣言で、バイデン氏に次期大統領が決まったということから、大口の機関投資家が動いたのかもしれません。私の経験ではこの時間に大きく債券市場が動くのは、日本の銀行が動いた時と思っています。先物の取引データを見ると、11月4日に買った投資家が売却しただけかもしれません。
 この先については、議会での経済対策案についての進捗次第だと思われます。その経済対策パッケージのなかで、昨日買われた銘柄やセクターへの救済策が組み込まれるのか?がポイントになってくると思います。
 引き続き私の信念として、「コロナで相場の大局は変わらない。最も影響の大きいのはFRBの政策と政府による経済対策パッケージによる財政出動が相場を作る。」と信じています。

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