ゆうちょ銀行不正引き出し被害。なぜゆうちょ銀行が狙われたのか?

ドコモ口座から端を発した不正な引出し被害はPayPayやラインPayなど多くのキャッシュレスサービスに広がっている。

ただ、多くの銀行が乗り合っているにも関わらず被害にあっている銀行口座はゆうちょ銀行ばかりが目立つのはなぜだろう?

気になったので色々と調べてみた。

その前に、ゆうちょ口座にお金を預けている方は記帳にして不正に引き出されていないか確認した方がいいですよ。理由は下記HPを見てもらうとわかりますが、不正に引き出してから30日経って気づいても銀行は対処してくれないみたいです。

ゆうちょ銀行HP https://www.jp-bank.japanpost.jp/crime/crm_hosyo_direct.html


改めて、どのような手順で不正に引き出しているかを整理すると、

①どこかで不正に銀行口座番号(ID)とPASSワードを手に入れる
②ドコモ口座をその人になりすまして開設(一般の手続き)
③ゆうちょ銀行から入金
④ドコモ口座のお金で買い物をする

という流れになっています。

そもそも、開設の時に本人確認や2段階承認をするのですがその辺りの仕組みがずさんだったという事でしょうが、今回は割愛します。

今回は、不正引き落としをしている悪い人がなぜゆうちょ銀行を狙ったのかという所にスポットを当てていきます。

ゆうちょ銀行は郵政民営化(1990年~2000年)後に郵政事業を分割してできた銀行です。

元々、銀行が無いような離島や過疎地域でも郵便局のネットワークを活用して運用していたため、国内でもダントツで広いネットワークを持っています。そのため国民からの信頼は厚く口座開設数は1億2000万と日本国民ほぼすべての人が持っています。

ですが、通常の銀行だったら行っている法人への融資(会社への貸出し)や住宅ローンの貸出しを行っていません。

意外ですよね?

あわせて次の画像を見てください。

画像1


ゆうちょ銀行は預金残高が国内トップの銀行です。

つまり、日本一お金を預かっているのに預かったお金は誰にも貸さない銀行です。

ここからは推察になるので、そんなこともあるよね?くらいの感じで聞いてください。

①預金残高がトップという事は、ゆうちょ銀行を貯蓄用の口座として使っている。
②全国どこにでもあって、つい最近まで国家の後ろ盾があったから信頼できる銀行だから安心して貯金できる

①②の理由からゆうちょ銀行は日々引き落としがあって定期的に残高を確認するような口座ではなく貯蓄用に利用している口座が多いのではないか?
という事は沢山の預金が眠っていて残高が減っても気づかない人が多いのではないか?

と悪い人は考えたのではないでしょうか?

因みに、私の両親や祖母も貯蓄用口座として利用していてかんぽ生命(郵政事業の保険部門)の学資や積立保険をゆうちょから引き落としゆうちょに預金していました。

全国にも同じような使い方をしていた人は多いのではないでしょうか?
(そんなあなたを狙ったのですよ!)

そんなゆうちゅ銀行のセキュリティが甘かったらやっちゃうでしょうね。

今回の事件は、日本トップの残高を保有し融資を行わない「異色」の銀行が国民からの信頼が厚くセキュリティが甘かったというミスマッチが招いた悲劇ではないでしょうか?

最後に私から一言 

必要のない銀行口座は解約し、保有している銀行口座も定期的に確認できる状況を作っておきましょう。
日本人は「任せてしまえば安心」というよく分からない理屈でお金を人に預けますが、しっかりと自分で管理しましょう。

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