半沢直樹第2話を見て思った事と、金融用語や出来事の解説をやさしく解説します。

明日いよいよ第3話が放送されます。

第2話では半沢の執念と森山の瀬名社長との熱い友情で見事 伊佐山部長の計画を阻止しましたね。

TBS 半沢直樹ダイジェスト&次回予告 https://www.tbs.co.jp/muryou-douga/hanzawa_naoki---s2_ext---/002/index.html


第2話はSpiralを買収しようとした電脳雑技集団の買収をどのように防衛するか?がキーとなっていました。

敵対的買収の防衛策は様々な手法がありあますが、一番わかりやすいものがホワイトナイト(白馬の騎士)でしょう。

簡単に言うと、買収を仕掛けられている企業(今回の話でいうとSpiral)を守ってくれる味方に株を買ってもらうという方法です。

そのホワイトナイトとして登場したのがFoxの郷田社長でした。

プレゼンテーション1

郷田社長が新規発行株を買ってくれることで、電脳雑技集団はSpiralを子会社にするために残り20の株でよかったものが30の株が必要になりそれだけ多くの資金が必要になり買収が難しくなるという作戦でした。


ちなみに、株にはその会社で大事なことを決める投票権にもなっているため1株=1票と考えてもらってOKです。

なので、過半数を取るとその会社を操ることができます。

頭のいい方はすでにお気づきだと思いますが、今回半沢の電話が間に合わなくてもまだ50:70なので即買収成功とはなりませんでした。

過半数に届いていないとは言え、瀬名社長の持っている株数を上回る可能性もあるので大変危険な状況です。

また、ドラマの途中で半沢が「このペースだとまだ3週間はかかる」というような趣旨の発言がありましたが、それは株式市場で少しずつ株を買い集めているからです。

電脳雑技集団はFoxの20と合わせてもまだ足りない分を一般の人から株式市場で買い集めていたという事です。

Spiralは新株発行を止め難を逃れたかのように見えますが、その間に電脳雑技集団は株式市場で着々と株を買い進めているでしょう。

敵対的買収は時間との勝負です。

今後この時間をどうやって伸ばすか?

どうやって買収を諦めさせるのか?

という所がポイントになってきますが、予告では逆買収というワードが出てきましたね。

逆買収とは文字どうり、Spiralが電脳雑技集団を買収して子会社にしてしまうという事です。

子会社にしてしまえば社長を交代させることもできますし、Spiralの株を束なすようにさせることもできます。

ですが、当然資金も必要ですし、一筋縄ではいかないでしょう。楽しみです!

最後に、私が第2話でぜひ皆さんにもう一度見て欲しいシーンは冒頭の半沢直樹と花のやりとりです。

株や金融に詳しいと、花のように「これから儲かる株を教えて欲しい」といわれる事がありますが、その答えとして半沢が返した返事は「好きになれるかどうか」でした。

かの有名なウォーレンバフェットも「その会社と結婚するくらいの気持ちで株を買う」と言っていますし、私もそうありたいと思っています。

相手よく知ろうと努力することは恋愛だけではなく仕事や投資でも大切です。


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