半沢直樹を見て気になったことのまとめ(投資を全く知らない人へ向けてストーリーをより理解するために簡単に説明する)

前作も欠かさず見ていたので今回も心待ちにしていたところに、コロナの影響で先送りにされていたのでやっと見れると楽しみにしていました。

また、今回主人公の半沢直樹がいる会社が証券会社という事でいろいろと投資用語や状況の説明をしていこうと思います。
(銀行の政治的な所はスルーします)

先ず最初に気になったのは、電脳雑技集団という会社名です。

雑技団=サーカス ですが、電脳というとIT系の会社や電機会社に使われる事が多く、会社の事を○○集団という表記もするので最初は中国企業が日本の企業を買収するのかと思っていたら、社長も日本人でしたね。

そんな(株)電脳雑技集団から日本最大手の検索エンジンを買収するという所から話が始まります。

この買収話に乗るのか?半沢部長と会議をして成功報酬だなんだと話していたくだりですが、

今回は銀行ではないので1500億円の融資をする話ではなく、買収の手続きや買収方法などのアドバイザー契約をするかどうかの会議をしていました。

企業を買収する場合、大まかに分けて
相手方も納得したうえで資本提携のような形で買収する形(今回森山が提案しようとしていたのがそれ)と、
相手の意思を無視して強引に買収をする敵対的買収の2つあります。

今回、電脳雑技集団がやろうとしている事は敵対的買収で、スパイラルの意思を無視して乗っ取ろうというような買収です。

だから瀬名社長は怒ってたんですね。

電脳雑技集団の記者会見の日に、半沢はじめセントラル証券の社員が不思議そうに株価を見ていたのは、

通常買収を仕掛け最初の段階では、相手に買収していることがばれないように少しずつ株価が上がらない範囲で株式市場で株を買っていきます。

そして、ある程度の株式を取得したら公表し一気に買い進めるという手法を取ります。(法律上、発行されている株式の5%を保有すると報告しなければいけない)

買収が公になれば株価が上がります。

なぜなら、ドラマでいうと電脳雑技集団が株を高値で買ってくれる可能性があるからです。

ですから、買収費用を安くしたいと思えば公表前に少しでも多く買っておきたいと思うからです。

ですが、今回は株価にそのような変化が見られませんでした。
(ドラマの展開を面白くするためでしょう)

ドラマで説明のあった時間外取引で株を手に入れることは現実にも起こります。

ですがまだ30%しか株を買えていませんので、スパイラルを手に入れるにはあと21%。

公開買い付け(TOB)で株を集めることになるでしょうが、果たしてその前に瀬名社長や半沢たちはどのような反撃に出るのでしょうか?

敵の敵は味方?大和田取締役は果たして仲間なのか?

個人的には、半沢が予想もつかない買収防衛策を編み出してくれることに期待をしていますが、瀬名社長と森山がどうやって信頼関係を取り戻すのかも楽しみです。


最後に、通常買収や公開買い付け(TOB)の話題が出ると株価がTOB価格辺りまで上がります。

それ以前に持っていればラッキーですが、情報が出てからでは買えない事の方が多いので関係のない話だと思って諦めましょう。

因みに今回、半沢は渡真利の電話で電脳雑技集団が会見をすることを知り株価を見守っていたわけですが、そのタイミングで株を買っていればインサイダー取引にあたる可能性もあるので、スパイから得た情報で株取引をするのはやめましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?