世間の人生という牢獄のはじまり

前回:人工知能時代にもっとも大切な1つの感情

2. 仕事

2-11. 世間の人生という牢獄のはじまり

これまで学校と仕事について色々な話をしてきた。結局、俺が君に伝えたかったことは次の言葉に集約される。

世間の人生を生きるな

他人や組織、社会がつくったモノサシやルールに自分を合わせるな。そんなモノサシやルールに縛られるな。常に、自分の内に問い、照らし、選択しろ。

きっと似たようなことをすでに言っていると思う。なんでしつこく言うか。人間として大切なことなのに、実は多くの人ができていないからだ。

自分のモノサシで行動できない人が多い理由は、人間が社会性生物だからだ。自己を抑えて社会に合わせていれば短期的には問題を避けられるしうまくいくことも多い。

けれど、そんなことを続けていれば、君は社会の部品になってしまう。つまり、人間からモノになってしまう。そうなってしまったら、自分のモノサシを取り戻すのはとても大変だ。

きっと学校での成績評価がこの悪夢の始まりなんだ。自らのうちに純粋な好きからできたモノサシをもつ子どもたちは、学校という場でそのモノサシを取り上げられ、みんな同じモノサシを与えられて評価されていく。

自分の外のモノサシで生きている限り、絶対に自由そして幸福にはなれない。世間の人生は、勝手に優劣を変える牢獄だからだ。

君が、君の好きなことを大切に育み続け、その好きからなる君だけのモノサシを作り磨き続け、その好きで創造を繰り返し続けていってくれたら、俺の子育ては成功だ。


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