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若者の5人に3人が将来の生計に不安を持っている!?

こんにちは、『未来を数字に』プロジェクトです。

10年後の収入に関する調査結果の最後のご報告となる本日は、必要金額と、獲得できそうな金額の比較から見えてくる、将来の収入に対するイメージ傾向を整理した内容です。

将来の収入イメージで、最低必要と考える金額よりも多くの収入を得られだろうと考えている場合はポジティブなイメージを、逆の場合はネガティブなイメージを持っているということができます。
もっと踏み込むと、これら結果から、自分の将来の生活(生計)について、楽観的に捉えているか、悲観的に捉えているかを垣間見ることができます。

全体的傾向は、以下のようになりました。

(必要とする金額以上を得られると考える)楽観的な若者;17.4%
(必要金額相当を得るだろうと考える)見通し一致の若者;23.9%
(必要金額よりも低い収入になると考える)悲観的な若者;58.7%

若者5人のうち3人程度が、自分自身の将来の収入に悲観的な捉え方をしており、将来不安を持っていることがわかります。

次に性別、年齢区分別、居住地別でも整理、分析した結果、明らかな違いを確認できたのは、年齢区分別のみとなります。

年齢区分別の傾向としては、ある意味当たり前のことかもしれませんが、年齢階層が上がるともに見通し一致の若者の割合が増えていく傾向にありました。
(必要な金額、得られそうな金額ともに、徐々に現実的なところへと収れんしていくのでしょう。)

これに加え、15-19歳層については、わずかですが他の年齢階層よりも楽観的な捉え方をしている若者が多くなっています。

ただしこのような違いは、それほど大きなものではなく、全体的に若者は自身の将来の家計への不安を抱えている状況にあることは間違いないようです。

若者たちが自分自身の将来をもっとポジティブに捉えられる社会になると良いですね。
最も、これからの若者たちにとっては、収入が多い≒将来が明るいという構図が成立し難くなっているのかも知れませんが・・・

*本調査結果の詳細についてのお問い合わせは、矢野経済研究所 未来企画室(mirai@yano.co.jp)までお願いします。

今春、矢野経済研究所 未来企画室は新プロジェクトを始動しました。 『未来を数字に』をコンセプトに、独自の切り口で、今はまだ数値化されていない未来の価値や潜在価値などを、あれこれ数字で表現していきます。