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INE利用に対する金銭価値の高さは、年齢階層別に波形傾向

こんにちは、『未来を数字に』プロジェクトです。

前回に引き続き、若者のLINE利用に対する金銭価値についての内容をお伝えしていきます。
今回は、性別、年齢区分別、居住地別などで、金銭価値にどのように違いがあるかを見ていきます。
(金銭価値の算出方法などについては、前回の内容からご確認ください)

結論を言えば、年齢区分別のみで差があることを確認でき、性別、居住地別では差を確認できませんでした。
(性別、居住地別は多少の違いはあってもいずれも誤差の範囲ということです。)

さてその年齢区分別ですが、今回の調査では4つの階層区分に分けて集計分析を行っています。

具体的に見ていくと、まず最年少の15-19歳層が239,475円/年で最も高くなっていました。
反対に、次の20-24歳層は154,322円/年で最も低い金額となりました。
その他、25-29歳層は205,670円/年、30-34歳層は164,644円/年です。

このように、年齢があがるごとに金額が高くなるのでも、低くなるのでもなく、いわゆる波形のようにその金額が凸凹するような結果となりました。

ただしその理由などはまったくわかりません。
あえて推察するならば、それぞれの年齢層における貨幣価値の増減には、別々の理由が存在しているということではないでしょうか。

すなわち、15-19歳層は学生が多いため金銭感覚がやや甘く、それよりも日常的なコミュニケーションツールとしての主役となっているLINEに多大なる価値を見い出します。

次に、社会人になりたての方が多くなる20-24歳層は、給料を得ることなどで現実的な金銭感覚が喚起され、かつスタートしたばかりで忙しく、学生時代よりもLINEによるコミュニケーションの位置づけが相対的に下がります。

また25-29歳層になると社会人としての生活にも慣れ、昇給などで金銭的な感覚も変化して再びLINEへの価値が高まります。

そして30-34歳層では結婚生活に入る方も増え、LINEでのコミュニケーションの位置づけが本質的に低下していくことで金銭価値が下がっていきます。

これらはまったく根拠のない推論ですが、おおよそこのような流れの中、今回のような年齢階層別に金銭価値の高さが波形になっているのではないかと考えました。

みなさんはこのような推論について、どう思われますか?

もちろん単なるサンプリング誤差や集計バイアスの可能性もありますが、このように捉えるとなんとなくそうかも・・・と思えてきませんか?

ご意見などありましたら、ぜひコメントをお願いします

*本調査結果の詳細についてのお問い合わせは、矢野経済研究所 未来企画室(mirai@yano.co.jp)までお願いします。

今春、矢野経済研究所 未来企画室は新プロジェクトを始動しました。 『未来を数字に』をコンセプトに、独自の切り口で、今はまだ数値化されていない未来の価値や潜在価値などを、あれこれ数字で表現していきます。