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「失踪 再走」のウラ

2022年の9月に発表した短編「失踪 再走」について語るスレ みたいな…
初カキコ、ども。 みたいな…
まぁいいか、始めましょうか。
一本筋の通った文章ではなく、項目ごとにバラバラに語っている出来の悪いエッセイみたいなものなので、改行スペースごとに違うブロックだと思って読んでください。

今回は特に「柔らかさ」を質感として大いに出す試みをしてみた。
ゆるゆるの線(ipadのprocreateによる作画)に、ガーゼのようなブラシで削りを入れたトーンを多用し、「夏のゆらめき」とか「感情の気持ち悪さ」を存分に読者に味わってもらいたかった。
夏は水分の季節だと思う。夕立が降り、海開きがあり、人は絶えず汗をかく。
水飴を胸元に塗りたくられたような不快感、寝苦しさ。腐った魚のような粘ついた腐臭が画面から漂え、漂え…っ!と思いつつ描いた。

個人的なお気に入り、陽炎のシーン。
コピペなんだけど、雲の形だけ変えた。夏の雲はちょっと目を離すとすぐ形を変える。

すごく細かいし多分誰も気づかないだろうけど、初めの方のシーン、5ページまでとそれ以降で使っているペンを変えてある。
都会の固い張り詰めた空気感が、回想を挟んで田舎に行くに従い、ゆるゆると霧散していく雰囲気を出そうとした。

14P2コマ目の大ゴマ

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