今仕事で描いている絵の主人公は、高校生のカップルだ。舞台は懐かしい雰囲気の駄菓子屋さん。彼らは自転車を二人乗りして、いつものこの店にやってくる。店の前のベンチで、アイスを食べたりジュースを飲んだりしながらお喋りをするのが、彼らの日課なのだ。

うーん。青春ではないか。

実際にはベンチの辺りしか描かないので、店の看板とか周辺の様子とか必要無いのだけど、イメージを膨らませるために設定を考えてみた。できれば角に建っていてほしい。そして隣には何か小さい祠みたいなのがあったりすると良い。

ネットで駄菓子屋さんの画像を集めて、レイアウトを研究したりもした。その上で、ベンチ周りだけ描いても駄菓子屋さんにいることが伝わるように、ガチャポンやアイスの冷凍庫がさりげなく画面に入るような構図を考えた。我ながら上手くいったと思う。

別にそこまでやる必要は無い、ということは分かっているが、楽しいからやっている。

さて、次はいよいよ、主人公の高校生カップルを描かねば。

大丈夫。この二人の姿は、もうはっきりと見えている。

ふやよみ　青木薫