見出し画像

【山歩き記録 第86歩】飯盛山(2023年10月2日)【最高の開放感と虹の滝】

西高東低で秋の空気到来。さあどこに行こうか、というところで、天気予報を見張っていましたが、南関東は当日まで晴れ予報半分、曇り予報半分と揃わない有り様。なるべく北の方が晴れマークが多そうだったので、八ヶ岳の近くにあって景色が良いという飯盛山に行ってきました。

開始時はどんよりとした雲が広がって、失敗だったかと思うほどでしたが、山頂で粘っているうちに雲が減ってきて、かなり良い景色を見られました。

さらに、寄り道した滝が距離感、水量とも圧巻で、差し込む日光が水しぶきに当たって虹がかかっていました。


コース概要

地理院地図に書き込み

野辺山駅からスタートし、しばらく車道を南下します。平沢峠へ、車道をずっと辿ってもよいですが、途中からハイカー用の野道を利用できます。平沢峠には、駐車場と、獅子岩という小さい岩山があります。平沢峠から登山道に入って平沢山(1653m)、大盛山(1643m)を経て、飯盛山に登ります。下山は清里駅方向へ。途中、橋を渡った先で、北に宮司の滝、南に千ヶ滝へ寄り道しました。

注意点その1。ところどころ地形図に無い道や、地形図とは異なる方向に伸びる道を使います。

注意点その2。手元の『山と高原地図』(2019)には、宮司の滝から平沢峠に至る道が描かれており、現地にもそのような案内板がありますが、下調べで他の方の登山記録を探したときに、数が少ないうえ、「道が分かりにくい」「藪漕ぎ」といった記録を見たので、今回は使いませんでした。その道を使う際は、例えばYAMAPで他の方の軌跡をダウンロードすると良いと思います(ちなみにYAMAPではその道に登山ルートの赤線が描かれていません)。

記録

小淵沢駅から小海線で野辺山駅へ。乗車後のアナウンスで知ったのですが、小淵沢、清里、野辺山以外の駅では交通系ICカードが使えないそうです。小淵沢で乗り換えるときは、一度出て切符を買うのでしょうか?今回は幸い使える駅なので問題なし。

野辺山駅10時40分着。トイレは駅舎を出て左手にありました。しばらく車道沿いを南下します。

野辺山駅
八ヶ岳は雲隠れ
あの尾根がたぶん飯盛山への道

平沢峠へ、歩行者用の近道があるので、利用します。

比較的歩きやすい道でした

平沢峠からは、八ヶ岳や南アルプスを見渡すことができます。残念ながら八ヶ岳の上の方は雲の中でしたが…。それでも、八ヶ岳ふもとの大森林は圧巻です。さらに、数分で獅子岩に登れば、360度の展望を得られます。

獅子岩から南アルプス
獅子岩から八ヶ岳
獅子岩から北東方向。地図を見直すと、いちばんとがっているのは、天狗山と思われる
獅子岩から、これから行く平沢山
獅子岩の解説板

駐車場そばの登山口から登山道に入ります。全体的に土の歩きやすい道で、少し急かなと思ったところもすぐに終わりました。

登山口
道は尾根の少し北側を走っていて、ときおり北面が開けます

登山口からたった30分ほどで平沢山に到着。平らで広い山頂では、先客3人が昼食を食べていました。

平沢山山頂
平沢山から八ヶ岳
平沢山から大盛山と飯盛山。ここで飯盛山(めしもりやま)が名前の通りの形をしていると明らかに

平沢山から一度下って大盛山へ。ここの下り斜面がザレていて、飯盛山周りの登山道で唯一歩きにくいと感じました。

大盛山も広く穏やかな山頂です。飯盛山の方から子供たちの声が聞こえてきました。学校行事なのか、大グループで飯盛山に登っていたので、しばらく大盛山で待つことにしました。幸い、そうしている間に青空が増えてきました。

大盛山山頂
大盛山から平沢山のバックに八ヶ岳
大盛山から右に金ヶ岳、左の雲の中にたぶん金峰山
大盛山から飯盛山と南アルプス

子供たちが飯盛山から下りてきたタイミングで飯盛山へ。飯盛山は、大盛山よりわずかに標高が低いですが、ピークが狭くて開けているという特性から、360度の素晴らしい展望です。ただ、風が強い。富士山に行った時も蓼科山に行ったときも幸い風は弱かったのですが、「独立峰は風が強い」を実感しました。大盛山で待つ間、少し風があったのでウインドブレーカーを着ていたので、それを着たまま登って正解でした。

飯盛山山頂
飯盛山から大盛山
飯盛山から八ヶ岳。赤岳も権現岳も見えるまで晴れてくれました

飯盛山から清里駅方向に下山します。広くて緩やかな傾斜のため、すいすい下りることができました。途中から車道歩きになり、平沢橋を目指します。

飯盛山を振り返って
八ヶ岳をバックに、桔梗の花?
平沢橋脇の案内板。千ヶ滝への道が描かれていませんが、反対側に大きな看板があって、その方向に進むと行くことができます

時間に余裕があったので、まずは千ヶ滝を見学しに行きます。千ヶ滝へは橋から5分ほどですが、最後に滝下まで100段近い階段を下ります(もちろん帰りはそれを登ることになります…)。

千ヶ滝は、近くまで寄れるうえ、水量がすさまじく、近づかなくても水しぶきを浴びれるほどです。しかも、晴れて、さらに太陽の角度が良かったのか、ずっと虹がかかっていました。観光地化しているあんな滝やこんな滝より、こういうマイナーで近寄れる方が圧倒的に好きです。

虹の千ヶ滝
少し離れて青空と

続いて、宮司の滝に向かいます。片道15分ほど、分岐する小川を渡りながら、川の上流に向けて歩きます。途中、足場の悪いところもありますが、落ちて即死するような高さではないですし、クサリなどにつかまって確実に進めばOKです。

クサリ場より、最初の細い丸太橋が一番怖かった
雰囲気良好
アスレチックスやないかい!と言いながら歩きました。写っている橋から宮司の滝を見るのですが、最初気づかず、橋の先の道を探してしまいました
穏やかな三段の宮司の滝。モミジの木が多くあったので、色づいた頃に来ればさらに良いかもしれません

来た道を戻り、清里駅に着いて終了です。グーグルマップでは営業時間内(着いたのは15時半ごろ)の店が何件も閉まっていたのは残念でしたが、開いていたお店でアフォガードをいただきました。各種情報の方で紹介しています。

全体的にとても歩きやすい道でしたし、もっと晴れていれば富士山も見えるかも、そして地理的に雪も少しは降るだろう、ということで、次は雪山として楽しむのも良さそうだなと思いました。

各種情報

コースタイム:4時間30分

標高:1346m(野辺山駅:JRの駅で最高)~1650m(大盛山の標識。地形図だと1643mだが…?)~約1200m(千ヶ滝付近)

主な展望スポット:獅子岩、平沢山、大盛山、飯盛山

トイレ:野辺山駅外、平沢峠駐車場内、清里駅外

アクセス:小海線野辺山駅、清里駅から直接。両駅ともICカード利用可能

周辺情報:清里駅に着いたとき、グーグルマップでは営業時間内の店が何件も閉まっていましたが、次の2軒はやっていたので、応援のためにもぜひ利用してあげてください。

今回アフォガードをいただいたミルクポット。どうやらもとは相当古いお店で、しばらく閉業していたのが、今年7月にリニューアルオープンしたそうです。アフォガードはおしゃれなパウチに入れられてきたのですが、せっかくのソフトクリームがつぶれてしまっているので、その出し方はどうかな…笑、と思いながらも、口に入れてしまえば一緒なので、味は美味しかったです。

今回は利用しませんでしたが、やっていることを確認できた、しらゆり。食べログの口コミが全然なくてかわいそうなレベルですが、グーグルマップの方では、「平日14時過ぎに開いていて助かった」といったものもあり、内も外もきれいで、おすすめメニューらしい和風ハンバーグも美味しそうなので、登山後にしっかり食事をしたい場合にはもってこいだと思います。


この投稿が「役立った」とか「写真いいな」と感じたら、ハートマークをぽちっとしていただくと、励みになります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?