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【山歩き記録 第91歩】浅間嶺(2023年12月29日)【滝より温泉、やっぱり滝】

ずっとマークしていた奥多摩の浅間嶺に行ってきました。なぜこの時期かというと、冬季以外では、浅間嶺へのバス路線が人気の三頭山へのバス路線の一部となっていて混雑が予想されるからです。

さて、浅間尾根コースの一方には払沢の滝、もう一方には数馬の湯があります。さらに、払沢の滝は12月28日まで歩道整備、数馬の湯も12月28日まで冬休みで、どちらも29日から行けるという状況でした。払沢の滝を見学(往復30分)してから縦走して温泉へ…というプランもありますが、登山前に余計に歩くことのリスクを考えるとどちらか一方を選ぶのが賢明。しばらく登山後の温泉を楽しんでいなかったので、今回は温泉を優先しました。

という計画だったのですが、下山後、温泉までの道中に、地図に載っていない滝があったので、ちゃっかり滝も楽しんできました。

コース概要

地理院地図に書き込み

払沢の滝入口バス停からスタート。車道と民家の脇道を繰り返しながら登り、時坂峠へ。尾根の斜面に付けられた車道を進み、少し下って沢と合流。沢沿いにさらに登ると、浅間尾根の主稜線の斜面を横切るようになります。道幅が広くなりもう一息で浅間嶺の展望台(東側のピーク)に到達。浅間嶺の最高点は西側のピークにありますが、こちらに展望はありません。少し下って人里(へんぼり)峠のあたりからしばらくは、尾根の北側斜面に沿ってほぼ平坦な細い道が続きます。途中、迂回路の案内がありますが、地形図上の道はすでに迂回路を反映したものになっていました。一本松(930m)のあたりからは南斜面を歩くようになります。分岐から浅間尾根登山口バス停への標識に従ってじわじわ標高を下げます。車道を数馬の湯まで歩きますが、途中、龍神の滝の案内板があったので、寄り道しました。

記録

9時15分ごろ払沢の滝入口バス停にて下車。混雑を避けたとはいえ、ここで降りたのはたった3人と少しさみしい。

バス停に自販機とトイレあり

滝への分岐を横目に歩き始めます。車道と脇道を繰り返しながら、標高を上げていきます。

「関東ふれあいの道」の看板が目印
今シーズン初、霜の下りた道
急坂はなく、気づいたら結構高くなっています

時坂峠からしばらくは舗装路になります。

浅間尾根の解説パネル。この先の道の細さを考えると本当に牛馬が行き来していたのか謎w
薄暗い林道
峰の茶屋跡から御前山を望む
少し下って沢沿いの道に入ります

沢沿いの登山道を明るいところまで登ると視界が開けます。北西面が広く伐採されており、苗木保護のためのフェンスが展開されています。景観的には微妙なフェンスですが、道が細く、フェンスが切れているところは結構怖いです。

長大なフェンス
フェンス越しには好展望

フェンスの先では道が広くなり、歩きやすい道を登り切ると、浅間嶺の展望台です。11時12分。南北の奥多摩の稜線と、富士山の頭も見えます。ベンチとテーブルがあり、暖かい日差しの下、ゆっくり休憩できます。

浅間嶺標識と富士山
左に御前山、右に大岳山

鞍部に下るとトイレがありますが、男性用は小しかありませんでした。そのトイレの横から登り、神社を通り過ぎた先に、「小岩浅間」の標識があります。

浅間嶺のトイレ
小岩浅間

この先は大雑把に言えば尾根道なのですが、地形図から察せられる通り、しばらくは尾根の北側斜面、そのあとは南側斜面に付けられた道を歩きます。特に人里峠から先の北側斜面は、暗く、狭く、誰にも会わなかったため、かなり怖かったです。南側斜面は、等高線の混み方を見ると北側斜面と同じぐらい急斜面と思われましたが、道幅が倍近くあったため、安心して歩けました。

歩きながら考えていたこと
一本松(930m)への道には赤テープがありましたが、ピークハント目的ではないためスルー。この先に猿岩というものがあるそうなのですが、そちらは気づかずに通過してしまいました
風張峠と浅間尾根登山口バス停の分岐。ここから下山します

浅間尾根登山口バス停への下り道は快適そのものでしたが、絶妙なサイズの石が転がっており、足を取られないよう注意が必要でした。

下山後、下平バス停の近くに「龍神の滝入口→」という看板があったので、寄ってみました。水がとてもきれいでした。冷たいだろうと思い自分は手を付けませんでしたが、あとから来た大型犬が滝つぼに鼻をつけてなめていましたので、間違いないと思います。

階段を下っていきます
とてもきれいな川を渡ります
龍神の滝の全景

14時13分歩き終わり。数馬の湯でバスが来るまでゆっくりしました。一度来たことあると思っていましたが、何かの勘違いだったようです。入り口にザック置き場と登山靴用の大きい靴箱があって、登山者に優しい。食堂には地元食材を使ったメニューもあって嬉しい。感触的に温泉は外湯だけっぽかったですが(違ったらすみません)、内湯には季節柄か柑橘類の入った木箱が浮かんでいて良い香り。それほど広くはないので、適度に空いているこの日に行けて良かったです。

各種情報

コースタイム:4時間40分

標高:280m(払沢の滝入口バス停)~903m(浅間嶺)~620m(龍神の滝)

主な展望スポット:伐採地点、浅間嶺展望台

トイレ:払沢の滝入口バス停、浅間嶺、浅間尾根登山口バス停

危険個所:人里峠~一本松間の北側斜面は狭く薄暗いため滑落に注意

アクセス:武蔵五日市駅発着の西東京バスを利用。払沢の滝入口は、藤倉行き、または、数馬行きの一部が停車します。払沢の滝入口を経由しない数馬行きであっても、本宿役場前バス停から歩ける距離です。数馬の湯のバス停は、数馬発のバスが2分後に来る計算で利用できます。西東京バスHPにあるハイキング時刻表が大変便利です。

周辺情報:払沢の滝は、東京都で唯一「日本の滝百選」に選ばれており、冬季は結氷することでも有名だそうです。ただ今年は暖冬なので凍るのでしょうか…?

今回行った龍神の滝は、マイナーな滝だと思われますが、ググってみると滝行で使われることがあるそうです。

登山後にありがたい数馬の湯は、月曜日(月が祝日の場合は火曜日)が定休日です。ルバーブジャムと炭酸水を混ぜたスパークリングルバーブが美味しかったです。


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