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【辰】龍尽くしカレンダー始めました

すっかり1月も折り返しですね。
元日にキチンとご挨拶の投稿ができ、良いnoteスタートを切れたと思いきや、今年もゆったりと取り組みそうです。

改めまして本年もよろしくお願い致します。

改めまして。
出典:笹間良彦.図説 龍とドラゴンの世界.遊子館,2008年,p.49.
中国の龍より、北朝時代の石刻から作図


で、昨年2023年の年初めにどんな記事を書いたかと言いますと
卯年にちなんで「ウサギの社寺彩色」をやったんですね。


これは良かった。
楽しかったし、これなら毎年十二支にちなんだ図像話ができる!
日の当たりにくい図像界隈が、キャッチ-な話題を提供できるチャンス!

ならば今年は辰年ですから、もちろん龍の社寺彫刻…と考え
いや、しかし、でも、やっぱり…
と、昨年末ぐずぐずと思い悩んでいました。


そう、龍の話、果てがない。



上記のウサギで4,000字弱使っているのです。

龍の話となるとそれはもう、1万字は軽い。
構成力はオイトイテ、
なんたって龍は専門家がゴロゴロいらっしゃいますからね!
ウサギとは違うのだよ、ウサギとは!(失礼)

と、熱くなったり、果てしなさにうろたえたりと一人忙しかったのです。


正直、彫刻の龍はけっこうゴロゴロ見かける(失礼)
採用がずば抜けて多いモチーフといっても過言ではありません。

神社さん、お寺さんに行って、正面からつと見上げて頂きますと、
軒廻りや柱上部にかなりの確率で龍がいると思います。
また手水舎てみずしゃなど、水のからむところにも多数出現。
ここに山車だしほこ神輿みこしが絡むとエライことです。

どれも立派に龍。
しかもだいたい作りが細かい。
それらをツブサに拾っていくのはかなり骨が折れる。
そしてあまりに細やかすぎて盛り上がらない未来がぼんやり見えます。

大阪南部や和歌山、兵庫・岡山あたりには非常にユニークな龍の社寺彫刻があります。
尾の先から剣、口から剣、ツノの間に鏡などなど。
そのあたりの資料、手持ちが少ないので今は記事に出来ないなぁと断念。
機が熟したら挑戦します。


そんな私に舞い降りたのは1冊のスケッチブックです。


1枚ごとに1か月の暦が印刷されており、その上部になんでも描けるフリースペース。
画用紙のザラリとした紙肌と、この童心に帰れる演出が小憎い逸品です。



昨年11月末に勤め先を離れた際、とある方より贈り物で頂きました。
「通勤バスの中でも絵を描いていたのが印象的だったので」というとても嬉しい贈り物(三半規管強い系)。
こちらに何を描こうか、これまた嬉しく思い悩んでおったわけです。

で、閃きました(年明けに)。
果てしなく類例がある龍。

これは・・・

龍尽くしのカレンダーが作れるではないか!



歓びに舞う飛龍(日光東照宮手水舎にて2018年撮影)
飛龍をはじめ、色んなタイプがいる龍の世界は果てがありません



古代メソポタミアから始まる龍の図像の歴史!
ひと月ごとに描いていく、類例祭りのカレンダー!
そしてそれと供に巡る龍の話!!


かくして方向性が定まりました。

自分好みにテーマを決めて、毎月のカレンダーを描く。
それと供にnoteで龍の話をする。

誰得?と尋ねる方も恥じらうくらいに私得な企画です。


歓びにニヤリと頬が緩む龍(京都市御香宮にて2020年撮影)


まぁ1月も半分終わったのですが、今日描き終えて1月を掲示したところ。
近々、龍の話と併せて公開します。


というわけで、

本年は「毎月龍の話をあげてくる人」


という感じになりそうですが、
絵の方も勿論それ以上に取り組んで、あげたいなぁと思います。

どうぞよしなによろしくお願い致します。





おまけ

人生初のアガリはロン(龍だけに)!

真面目に課題図書に取り組んだ甲斐があり、
年末年始連夜の家族麻雀、ラストのハンチャンはトップでした(*’∀‵)!
でも大半は大負けし、勘違いで変なことをしたりでしたが
温かく育てて下さった皆様に感謝です。

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