名古屋は港サッカー場でやらかした浦和レッズサポ

昨日全国各地で行われた、天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会のラウンド16(4回戦)

前回覇者の甲府は現在J1首位の神戸に大敗し、J1チームを2チーム破ってきたJFLの高知は川崎に敗れ、FC東京は熊本に苦杯をなめることに(しかも1失点目はアカデミー出身の元所属選手)。

そんな中、事はマッチナンバー74、名古屋市のCSアセット港サッカー場での名古屋グランパス対浦和レッズ戦で起きました。
ゲームは3対0で名古屋が大勝し、大敗に怒った浦和レッズのゴール裏が居残ってクラブスタッフに食ってかかっていたところ、名古屋サポが喧嘩を売ってきたとして、突如ピッチに降り立ちそちら側へ向かい、中には器物損壊行為を働くのまでいたらしく、収拾がつかなくなってしまい愛知県警や名古屋市消防局が出動する事態に。

さらにこれらの様子はSNSに拡散されてしまい、全世界に知れ渡っているようですし、浦和レッズサポからはそういう動画を消せ!という声もあったそう。
(それらも含めて流れているのでしょうが)

ご存じの通り天皇杯はJFAが主催となり開催地の都道府県サッカー協会が主管となるため、今回で言うと愛知県サッカー協会が主管となります。
さらに会場が名古屋港にほど近い港サッカー場という、豊田スタジアムやパロマ瑞穂スタジアムよりもサイズの小さい球技場での開催となりました。
当然ピッチに降りやすい構造でもあるのですが。
個人的にはこういう組合せになることを想定して会場をブッキングしていたのかが気になります。
ここしかブッキングができなかったという可能性もありますが、普通に考えてJ1勢同士の対戦が想定される4回戦にアサインするスタジアムではありません。
1回戦ならまだしも、4回戦にブッキングするならばせめてパロマ瑞穂スタジアムくらいにはしてほしかったところですし。
確かにJリーグ草創期に名古屋が瑞穂陸上競技場(今のパロマ瑞穂スタジアム)が改修工事のため代替えで港サッカー場でリーグ戦を行っていた実績はあるとは言え。

とはいえこの件は先日の東京ダービーよりも悪質な件とは思います。
当然JFAも動いているとは思いますが、いかんせん運営がクラブでは無く県協会でしたからJ1のゲームを仕切るまでの能力がなかったと言うことにもなるのでしょう。
しかも浦和レッズというある意味大変なところを仕切るには。
愛知県警や消防も出動させている関係上、各所への事情説明はマストでしょうけど、それを誰がするかになるでしょう。
恐らくマッチコミッショナーでしょうか。

既に浦和レッズに対して厳罰を求める声は出ています。
J2に懲罰降格とか、天皇杯に数年間の出場停止だとか、今後全ての浦和が戦うゲームにおいて浦和レッズサポーターのエリアを封鎖だとか。

ただ「寛大な措置」ばかりを講じてきたJリーグとJFAですから、今回もそこそこの罰金で手打ちをしそうな気がしてなりません。
以前あった「JAPANESE ONLY」事案でリーグ戦無観客試合という前例があるとは言え、今回は天皇杯という別カテゴリーのゲームですから、これがリーグ戦に適用できるとも思いませんし。
当然厳罰に処すこと無く放置してきたのだからこうなるのは当然という意見もあるの事実です。
それでも彼らは自らの行為を正当化して科された処置に不満を示す弾幕を掲げるのでしょう。
JからAなりKなりに旅立っていって欲しいと思います。

一つ言えることは浦和レッズは自らクビをより絞めてしまったことでしょうか。
浦和レッズサポーターは危険であるという決定的なスティグマを。
下手すると「JAPANESE HOOLIGAN」とほぼ普通に言われてしまうかも知れません。
一見さん(やライト層)がより埼玉スタジアム2002へ足が向かなくなるかも知れませんし。
逆にインバウンドの連中が行ったりするかも知れませんが。

なお、この件でそれぞれのクラブからの公式情報や見解がまだ出ていません。
あくまでもこれはゲームを主管した愛知県サッカー協会とJFAの問題だから、私たちは傍観者でーすということなのでしょうか。
ないしは下手に動くと損するから静観を決め込んでいるのでしょうか。
だとするとそれもそれで良くないとは思うのですが。

この件をJFA理事会と天皇杯実施委員会はどう判断するのか、そしてそれをJリーグはJFAの判断にどう対処していくかはみていこうと思います。

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