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新マガジン『「12星座の恋愛詩」のつくり方note』について

新マガジン『「12星座の恋愛詩」のつくり方note』を始めます。

マガジンについて詳しく説明する前に、まず新連載のお知らせをしなければいけません。

占いコラムサイト「ココロニプロロ」にて、詩の連載〈12星座の恋愛詩〉が始まりました!
毎月、各星座を主人公にした恋愛詩を綴ります。
挿絵は、イラストレーターのコイズミリカさんに描き下ろして頂きます。
詩とイラストの贅沢なコラボレーションをお楽しみください。

第1回は、乙女座らしい片思いの詩をお届けしています!

 
連載に先駆けて、占星術家・まついなつきさんとの対談連載も公開中です。
丁寧なホロスコープ解説に、初心者の私も引き込まれました。

この対談収録の際に、まついなつきさんから教えていただいた各星座の恋愛傾向を踏まえて、詩の連載を綴っています。

「ココロニプロロ」と言われてピンと来ない方も、雨宮まみさんの人生相談を載せていたサイト…と言われれば、覗いたことのある方も多いはず…!
今回の企画を練りながら、雨宮さんの連載のことが頭に浮かびました。恋に臆病な読者の心を、詩の言葉で掬い取っていきたい。

マガジンを立ち上げた経緯

↓ 私の手元には、対談時のメモや、詩の制作のために作ったプロットのメモが大量に残っています(筆圧!)。

粗雑で断片的なメモですが、ここから気になる言葉を拾っていき、詩の構成を組み立てていきます。表現に説得力を持たせるために、大事な作業です。

(普段からメモ魔で記録することが大好きです。まつい先生からも「蟹座さんのやることだから、詩を書く前に綿密に設定を考えるでしょう。計画好きな火星金星の乙女座がよく働いてくれますよ~」と事前に言い当てられていました…苦笑)

頭の中に、その星座の登場人物を作り上げて、「あなたはどんな人が好き?」「どんなとき安らぐの?」とインタビューしながら、詩を書きます。

普段の詩とは少し違った成り立ちで詩が出来上がっていくのが、個人的にも面白い。しかも、こういった細かな思考の過程は、作品を仕上げた後はきれいに忘却してしまうものなんです。この記憶を手放したくない……という思いで、気づいたら、詩の制作の過程を読みものとして書き留めていました。

新マガジン『「12星座の恋愛詩」のつくり方note』を始めます。

ココロニプロロさんでの連載と連動するような形で、【詩の制作の裏側】を伝えできたら、占い好きの方も、詩が好きな方も楽しんで頂けるのではないかと思い、このマガジンを立ち上げることにしました。

マガジン第1回は「乙女座の恋愛詩のつくり方」です。

マガジンの楽しみ方

ただ、いわゆる乙女座生まれでなくても、全ての人が乙女座の要素を持っているんです。対談記事より、まつい先生の明晰なお話を一部引用します。

ホロスコープを読む際は、太陽以外にもたくさんの星を見ます。基本的には10個の天体を見ますが、「太陽星座」はそのうちの1つ。そして「西洋占星術」は、その10個の組み合わせを見て読んでいくものです。
ただ、生まれた時間や場所がわからないと見られないため、雑誌の占いページなどでは、誕生日だけわかればチェックできる「太陽星座」がお手軽、ということでよく使われます。
10個の天体にはいろいろな役割があります。太陽は「自分の意識」などを統合する役割を担っていて、恋愛においては「プライド」を表します。
一般的に恋愛は「火星」「金星」の2つで見ますが、雑誌などでは仕事もお金も恋愛も太陽星座で見るため、「恋愛におけるプライドは何か?」ということを言葉にしていく場合が多いですね。(第1回より)
「太陽星座」だけで恋愛を読むと、どうしても「プライド、ガチガチ」な話になってしまうため、詩を書くうえでのフレーズの幅が狭くなる恐れがあります。「プライド第一で恋をしている」「ガッツリ系の女子」のような状態になってしまうんですね。
恋愛って、もうちょっとやわらかさやどうにもならなさ、焦燥感、ダメな部分も入っているほうが、女子の心をつかみやすいかなぁと思います。
ですから、ホロスコープの中にある「月」「水星」「金星」「火星」といった天体に割り振られた12星座の意味を見ながら、恋愛したとき、これらの天体がどういう役割をするのか、どんな感覚を持ちやすいのかをお話ししていきますね。(第2回より)

つまり「太陽星座(=プライド)」の面だけを見て、人を判断するのはちょっと勿体ないことかもしれません。
だって、「プライドだけで恋愛する人」なんていないはずですよね。

例えば私は蟹座生まれ(太陽)ですが、乙女座の金星と火星を持っているために、楽しみや喜び、活力などの面に乙女座の要素が生かされるのだとか。

またホロスコープには12個の「ハウス」があり、それぞれの「自分の現場」を表します。天体のないハウスでも、ハウスの所属サインから、自分の置かれた「現場」を読み解くことができるそうです。

たとえば、5番目のハウスは「恋愛の現場」を表すのですが、私は5番目のハウスに天体を持っていません。そんな場合でも、ハウスの所属サインを見ることで、その人の恋愛の感覚を測ることができます。

1から12の中で、恋愛の現場は「5番目」。5番目のハウスに天体がないから恋愛できないか?というと、そんなことはありません。文月さんの場合、5番目のところには牡牛座のマークがついています。ですから、文月さんの恋愛の感覚は牡牛なんですよ。(第4回より)

なので、自分と違う星座に宛てた恋愛詩でも、必ず当てはまる部分があるはずです。逆に「蟹座生まれの恋愛は絶対こう!」という縛りもないようです。そんな捉え方は窮屈で退屈だなあ、と感じます。

蟹座だから蟹座的な生き方しかできない、蟹座的な魅力しか発揮できないのか――。決してそんなことはありません。一つの天体やサインに縛られるよりも、相関関係で捉えた方が、星座の魅力がいつどこで発揮されるのか、クリアに見えてくるようです。

身近な人の恋愛や、その人の星座を念頭に置いて読んでみるのも楽しいと思います。
作品や解説を通して受け取ると、「自分だったらありえない!」と思っていた他人の恋愛観も「なるほど、そういうことだったのか」とスッと飲み込めることがあります。

実際、詩をつくる過程で、私もそういったある種の自己治癒、認知療法めいたことをしているのかもしれません。
そんな創作の様子もお伝えしていけたらと思っています。

マガジン第1回「乙女座の恋愛詩のつくり方」はこちら

※2018年9月、無料公開に設定し直しました。
全文無料でご覧いただけます。

マガジンを自由に楽しんでいただけると嬉しいです!


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