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THE DOORS

この前雑誌フリーペーパーSkream!でインタビューを受け、THE DOORSというバンドのことについて話した。https://skream.jp/interview/2019/03/the_fuzz_act.php

その後共演したバンドとドアーズの話をしたり、改めて聴きなおしたりしながら再び熱が高まった僕は、ふと寄った古本屋で古雑誌を購入。RUDIE'S CLUBという雑誌のTHE DOORS特集回である。

RUDIE'S CLUBは1990年代に発売されていた雑誌で、ローリングストーンズやデヴィッド・ボウイ、ツェッペリンなどまさにロックレジェンドの数々を特集していた。その中の1つがこのドアーズ特集号。この雑誌には1985年に行われたボーカル、ジムモリソン(既に亡くなっている)以外のメンバーへのインタビューや、それぞれのアルバムのディスクレビュー、日本のミュージシャンへのドアーズについてのインタビューなど、なかなかボリュームのある内容の記事が掲載されていた。メンバーのインタビューを読むと、ジム・モリソンが、当時の観客はもちろん、メンバーにとっていかに大きな存在であったかを思い知る。そして、ジム・モリソンがアーティストとして妥協ができない男であったこと、狂気と活気に満ちた人物であったことを感じることができる。

狂気といったが、ジム・モリソンが語られるときには必ずといっていいほどこの言葉がつきまとう。それはドラッグや酒に溺れる生活、観客の前でマスターベーションをしたというような反社会的な行動、反権力の姿勢などの言動ゆえだ。これらはまさにロックスターの原初的なイメージとして我々に残っている。しかし、同時に音楽的には賛否が圧倒的に分かれるバンドであるとも思う。

それはバンドメンバーの構成からもわかる。通常、ボーカル、ギター、ベース、ドラムが基本で、そこにキーボードが入ったりするが、このバンドにはベースがいない。その代わりオルガンを担当するレイ・マンザレクが鍵盤でベース音をだす。それをメロディと共に弾くため、ベースに関しては単純なフレージングを繰り返すことも多く、それが異質な浮遊感を生み出す要因にもなっている。そして難解な歌詞。これはジムの詩人としての側面が大きく影響している。そしてジムの歌い方も、まるでフランク・シナトラやプレスリーのようなふくよかな低音ボイスに、つんざくようなシャウトと、他のロックシンガーとは一線を画すスタイルなのである。文字で書いても変なバンド。聴くともっと変なバンド。それがドアーズなのだ。

この雑誌を読んで、再びドアーズの魅力にどっぷり漬かった。ムーンライトドライブを聴きながら、また朝を待つ、いや、太陽を待つか。

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俺たちはいつもあやまちを繰り返す。

徳永駿介

THE FUZZ ACTというバンドのボーカル。鹿児島出身。音楽と本が好きです。ホームページhttps://www.thefuzzact.comtwitter https://twitter.com/thefuzzact_st

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