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キングオブコント2022を見終わって

ネタバレありありの感想なので、まだ見てない方は見てからどうぞ。



私が特に応援していたのは、かが屋、ロングコートダディ、ニッポンの社長。よく見ていたというのもあるけれど、特にかが屋は、あのおかしみと一緒にある繊細さや少し悲しかったりする部分も好き。
ロングコートダディは、堂前さんのセンスが本当に好きで。あのセンスに兎さんのキャラが乗っかるのがたまらない。
ニッポンの社長はずーーっと好きが重なってってるかんじ。はずさない。

今日は十三夜。
お団子を食べながらのキングオブコントである。
まずは、梅田サイファーのラップと出場者のVがカッコ良すぎ。めちゃくちゃよかった!!!凝り過ぎでしょ。
審査員、全員バリバリの芸人っていうのもいい。

トップバッターはクロコップ。
すみません。知りませんでした。でも、あの遊戯王のBGMと、ドはまりの馬鹿馬鹿しい内容がポップで、今っぽくて、すごく新鮮だった。
めっちゃ笑ったし、これはかなりの高得点をたたき出すだろうと予想した。

……が、伸びず。
一番最初だったというのも差し引いて考えても,低かった。

クロコップ

次はネルソンズ。
まぁ、面白かったけど……やっぱわたしはまんねりと言われても、和田まんじゅうさんのおじさんが好き。あの、イヌを逃がして「ばかだから~」っていうやつね。
今回のネタ、ある程度の予想はできてしまうあたり、新鮮味がなく感じた。
……が、得点は高い。うそーん!


ネルソンズ

3番目、待ってました、かが屋!
まるで、海外のシチュエーションコメディのような。
カヤの表情もいいし、かがくんの、携帯で自分がドMだというのが相手にばれてるんだと知った時の表情の変化が最高だった。
でも、いかんせん……センス良すぎるんよ。賞レースにはもっとパンチのあるやつ出さないとダメなのかもしれないけど、私は好きよ。


かが屋

4番手は、いぬ。
ヒゲの濃いほうの人はよく見て知ってた……程度の前情報。
でも……今日いち、笑ったと思う。
ばかばかしすぎる。
ここまでばかばかしいと、むしろ清々しくさえ思えるw
5分は長かったと、審査員が言ってたけど、私は反対。
あの5分の積み重ねがあったからこそ、最後の大落ちで、「がんばれー!」って声がかかったんよ。
奇妙で、愛おしい世界観。


いぬ

5番 ロングコートダディ。
堂前さんは、まず、「川島山内のマンガ沼」の4コマコーナーで知った。
不条理マンガだったけど、その脱力感に即ハマった。
次に、ジュニアさんの「座王」で、堂前さんが才能を発揮していて、みんなにすごいやつがいるって注目されてた。
……という経緯で、好きになったロングコートダディだったが、今回のネタは、他のパンチの効いた不条理コントが多い中ではちょっと地味だったかな。
そこはかとなく楽しいし、面白いし、堂前さんぽくていい。

6番 や団
この人達も勉強不足で知らなかった。
でも、1本目のネタ、どんどんサイコになってって、これは絶対Netflixだろ。見たことあるぞ、この展開ってなってって。うすら怖くもあった。
怖い、異常なのは、お笑いとは表裏一体。
しかも、作り込みがすごく丁寧だからこそ、リアリティが増していて。
サイコな部分が際立った。
当然、決勝に残る。

や団

7番はコットン
彼らは元々ラフレクランというコンビ名だったけれど、覚えにくいという理由で、「しくじり先生 お笑い研究部」にて、横山由依から「コットン」と新しいコンビ名を命名された。
いまいちブレイクできない悩み、葛藤などを見た経緯もあって。今回の快進撃にはぐっとくるものがあった。
ネタもよかった。設定がまずよくて、芸コマ。最後のオチもあっと驚く意外性があった。
というか、彼女は彼女だったの?それとも男が女装してたの?どちらにも取れるけど、そもそも浮気現場をごまかすのに女である必要性ないよね?
で、まぁ、何より、前の組の「や団」が大受けで。その空気をリセットした力はすごいと思った。きょんの演技力、ぱない。
決勝進出を決める。

コットン

8番、ビスケットブラザーズ
彼らも顔は覚えているけれど、そんなに好んで見た覚えはない。
キャッチーな顔や佇まいで印象に残ってる程度か。
最初のネタはツインテールにセーラー服、下半身は白のブリーフという出オチ感満載のキャラが野犬に囲まれた男を助けるというコント。
どうも最後らへんが、コンパクトな劇団☆新感線みたいでもひとつ乗らなかった。
でも、めちゃくちゃ高得点で決勝進出。

9番はずっと待ってたニッポンの社長。
すぐに、あーこれはエヴァだなと思った。
辻くんの顔芸っぽい?ちょっとそういう印象もあるし、暗転のこと言われてたけど、それありきのコントだしね。
それにしても点数が低すぎる。なんと最下位。
これはもう荒れそう。すごい面白かったけどなぁ。


ニッポンの社長


10番目……おー、ようやく最後ね。
と、いうわけで、唯一のコラボ。
「最高の人間」
クズ芸人として有名な岡野陽一さんとザW優勝の吉住さん。
岡野さんが実はすごくシュールで面白いコントを書く人なんだというのは、東京03のラジオで知ってた。
だからこそ、この二人には大いに期待してたんだけど。
どうも岡野さんがだいぶ緊張しちゃってたみたいで、なんかこうしっくりこなかった。吉住さんはよかったけどね。


最高の人間

最終審査に残ったのは、まさかの……ビスケットブラザーズ、コットン、ヤ団。
まさかの……と言ったのは失礼かもだけど、今までの露出度で言えば、やはりまさかの……だったと思う。

最終審査のネタも3組ともに良かった。
当然、得点も高い。

しかし、ここに来て……優勝のビスケットブラザーズが実に奇妙で唖然とする世界に連れていってくれる。
ずっと「え?」「え?」の連続。いやぁ、おかしかったし、馬鹿馬鹿しかった。ナンセンス系の小説でしかできないようなスピード感、不条理さを見事にやってのけた。

ビスブラ、優勝!!

最後に。
やっぱ司会進行のハマちゃん、ほんと最高!
天才やん。


よかったらMP補充、よろしくおねがいします。無理のない範囲で!! そのMPで次の執筆がんばります。