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1人寺巡り

京都には、学校の授業で出てくるような歴史の遺産が山程存在する。古典の授業で習った「仁和寺の法師」も、京都が舞台の話である。
仁和寺の法師が石清水八幡宮を拝みに行こうとするが、そのふもとの高良神社と極楽寺を石清水八幡宮と勘違いして、その二つだけ参拝して帰ってしまう と言った内容なのだが、それらを実際に参拝するというブログを見つけた。

https://www.kyoyodo.com/article/中2国語-徒然草より「仁和寺にある法師」探訪記/

まあブログに全て書いてあるので行った先がどうなっているかは明白なのだが、百聞は一見にしかずとことわざも言っているので、休日に決行しようと前日からルートなどの計画を立て始めていた。

当日は朝9時くらいに家を出たいと何となく考えていたが、目を覚ましたら11時半だった。心が折れそうになるのを抑え、支度を済ませ1時頃に家を出る。寺の雰囲気に合う服を持っていなかった為、落ち着いた色味だけ意識して服を選んだ。いま思い返すと、黒とは言え、ニューエラのキャップと黒光りしたモンクレールのダウンは、いささか日本の寺とは不釣り合いである。

まずは法師がいた仁和寺に向かうのだが、その道中で魅力的なデカ門を見つけてしまった為、寄り道をした。その妙心寺という寺の敷地内には、46もの塔頭寺院が立ち並んでいた為、ある程度目星を付けながら散策した。
退蔵院で瓢鮎図(原本では無いらしい)や庭園を見て、大法院で茶と和菓子を頂き、本山の法堂で世界遺産の雲龍図を、大庫裏で当時お坊さんが使っていた釜などを見た。
人がそこまで集まる人気のスポットでなく、平日ということもあり、外国人とジジババに混ざって1人写真を撮ったり和菓子を食ったりしていた。
公式サイトを見ると1時間コース、2時間コース、半日コースが紹介されていることから分かるように、かなりのボリュームがある寺に寄り道として行ってしまい、本来の目的を忘れるほどに満足してしまった。それではいかんととりあえず妙心寺を出て仁和寺に向かったのだが、妙心寺ほどの興奮は得られず、目玉になりそうなものをとりあえず眺めるだけ眺めて、暗くなってきたので近くのセカストで服を買って帰宅した。

仁和寺の法師は石清水八幡宮に行けず帰ってきた訳だが、結果として私はその手前の高良神社と極楽寺にすら辿り着けなかった。まあ神社仏閣なんてどこも見た目は一緒なわけで、特に気にしないことにする。

以下写真↓

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