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SLUSH TOKYOでピッチした注目すべきスタートアップまとめ

F Ventures 新インターンの永井啓登です。ピッチ出場した企業や海外のスタートアップに関する情報などを発信していきたいと思っています!

SLUSH TOKYOとは


SLUSHは、フィンランド発の世界最大級のスタートアップイベントです。2015年から日本に上陸し、音楽フェスのような演出を特徴としています。運営は400人以上の学生ボランティアで成り立っていることでも有名です。
例年、海外からの豪華ゲストも出演しており、日本では孫泰蔵氏(Mistletoe株式会社 代表取締役)や、前田裕二氏(SHOWROOM株式会社 代表取締役)などが参加し、豪華なメンバーが揃うイベントとなっています。
今回はピッチをした企業の中から、特に注目すべきだと私が思った企業をいくつか紹介したいと思います。

dot/韓国 (2017年 優勝企業)

dotは、表面の凹凸を用いて点字を表示する機能をもつ点字スマートデバイスを開発するスタートアップです。
2018年現在、視覚障がい者は世界で約2.5億人となっており、2050年までに高齢化により5億人を超えると予想されています。特に、南アフリカや南アジア圏に多いとされています。
そこで、彼らが開発するデバイスを用いることで点字表現を通じ、ユーザーは専用アプリでメールやSNSの文章を読むことができます。また、特許技術により、一度の充電で約10日間することが可能としています。販売価格は359ドル(約4万円)となっています。
既に、スマートフォンには文字を音声で読み上げる機能は搭載されている。しかし、聴覚障がい者が利用できないことやプライバシーの保護の観点で問題視されていました。

Inzpire.me/ノルウェー(2017年 JAL賞

Inzpire.meは、インフルエンサーとブランドを結びつけるサービスを運営しています。独自のプラットフォーム上で条件に合ったインフルエンサーを見つけることができます。また、リアルタイムに分析されたレポートなどを見ることができます。既に、コカ・コーラなどの2,500社以上の企業が既に利用しています。現在、19,000人以上の世界中のインフルエンサーが登録しています。(Instagramのフォロワーを合計すると約3.3億人にもなります)
2018年のデジタルインファクトの調査によると、インフルエンサーマーケティング事業の市場規模は218億円と推定されており、10年後には933億円と予測されています。

Artiense /ドイツ(2018年 優勝)

Artienseは、自動運転などに必要な技術を開発する「Deeptech AI」スタートアップです。これまでの自動運転にはGPSを利用した正確な位置データーが必要でしたが、これが都心部などのビル群に阻まれ、正常に動作しないといった問題が発生していました。
彼らが開発する車載型のステレオカメラは、独自のアルゴリズムによって、動的な3Dの地図データーをリアルタイムで生成します。これにより、GPSに依存しない自動運転を可能にしています。

Buyandship/香港(2018年度 PR TIMES賞)

Buyandshipは、海外のオンラインショッピング等で購入した商品を日本に転送することが出来るサービスです。貿易大国、香港で培われたノウハウを利用した独自の方法により、輸入コストを最低限に抑えることに成功しています。個人輸入代行業者の配送料価格平均が4,000円以上なのに対して、Buyandshipは半額以下の、2,000円で輸入することが出来ます。

Clarity/日本 (2019優勝)

SLUSHで、日本人初の優勝企業です。現在日本では、働く意欲やスキルがあっても、育休や産休を機に退職する女性が60%を超えている現実があります。
Clarityは、人事制度や福利厚生をデータベース化し、統一されたフォーマットで見やすくすることを実現しています。
中には、トヨタ、SONYといった企業も登録されており、出産を視野に入れた就活も可能にしています。


いかがでしたでしょうか? 今年のSLUSH TOKYOが楽しみになってきました!
もっともっと発信していきますので、今後もTORYUMON Journalをよろしくお願いします!

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