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25. 地球が磁石になった理由

大昔、地球は今よりももっと速く回転していたと言われています。ほぼ金属でできている地球は、何十億年、回り続けています。

金属同士が接し、原子同士が振動し擦れ合い、摩擦が生じ、静電気が起き、原子同士が引き寄せられ結合し、1個の巨大な磁石になっています。

長い時をかけ、地球は引力を持ち、斥力を持つ「巨大な磁石」になっています

理科の授業で習った「金属に電気が流れると磁石になる」というのは、つまりは「金属に静電気が流れると磁石になる」と考えれば、地球が磁石になった疑問は解消されます。

下敷きと髪のように、静電気を帯びた異なる物質は、「引力」を持ち引き寄せられます。

逆に、同じ性質のストロー同士は、「斥力」を持ち反発し合います。


引き寄せる力(引力)が生じれば、斥ける力(斥力)が生じてもおかしくない。自然はバランスを取るようになっている。自然はうまくできている。

自然はそういうものだと考えれば納得できます。

科学においては、自然界に必ず存在する「摩擦」のエネルギーを考慮せず、実在しない電子という「理論」で、地球が磁石になった理由を解明する、という考え方になります。

地球は自転していますから、中心核も当然回転をしています。金属は電気の流れのもととなる電子をたくさん含んでいるので、磁石が生まれるのです。実際には、地球の磁場の大きさを説明するには、外核の中での対流運動と磁場の相互作用など複雑なダイナモの理論が必要になります。しかし、この理論もまだ完成したわけではありません。例えば、海底の古い岩石を調べてみると、地球磁石のN極S極が過去に何度も逆転している(※)ことがわかりますが、このような現象の解明は大きな研究課題の1つとなっています。

国立科学博物館


▼(※)地球磁石のN極S極が逆転している海底地層

Planetary Poles and Magnetic Fields - Sixty Symbols


赤と青の縞模様が示す幾つもの「磁界逆向き岩石が作る地層」の細かな歪みと、南北でなく東西に向くズレが、部分的に見られます。

「磁石の微細な原子」と「巨大な地球」を包括的に見れば、逆向き地層ができる理由や、地磁気逆転は起きていないことがわかります。


26. 地球全体の地磁気は逆転していない




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