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UI修行#05:「NHK 2018 FIFA ワールドカップ」

敬愛する二宮和也と、勝手にライバル視している中島健人が共演する嵐のワクワク学校、サッカー並みに熱いな。ふうとです。

今回のUI修行は特別編。株式会社rootさんをお招きして、総勢11名で開催です。話題の「NHK 2018 FIFA ワールドカップ」のアプリについて見ていきますよー!

特別編ということで少しだけ時間も拡大し、こんな感じでやりました。

・使ってみて最低1ヶ所以上、デザイン的観点で考察したことを記述する【15分】
 (新鮮だった箇所、疑問に思った箇所、改善できそうな箇所etc)
・改善版UIをつくる(最低1画面でOK)【25分】
----- もくもく終了 -----
・シェアとフィードバック【45分】
・今日の気づき【5分】

もくもく時間がいつもより増えているのと、単純に参加人数が多いので、個々の気づきと改善案を共有だけで時間ギリギリ。

さて、早速。

UIの気づき

各画面ごとに、具体的に見ていきましょう。

ホーム

応援しているチームの情報→本日の試合→見逃し→ハイライトとユーザーの心理に沿った情報の並び順で、大量のデータ(参加国、選手、勝率などなど)を丁寧にまとめられています。とはいえ、カテゴリの分類がまだ雑多な印象があります。

現行のカテゴリ
・見逃し
・ハイライト日本語
・ハイライト動画短
・ハイライト動画   など

後述する「お気に入り」のページと重複する項目も多く、シンプルにできそうです。

みんなが注目したのが、青で囲っている箇所。カルーセルになっているのですが、独特なUIになっています。ただ、「どのアプリでも採用すべき」という万能薬ではなさそう。

Good:表示するページが増えても、エリアの大きさは変わらない
(○が並んだりしなくて済む)
Bad:ページの全体数と、現在地が把握しづらい

話に上がっていて確かにと思った点は、「本日の試合」というラベリングについて。試合が深夜だったりもするので、本日がいつまでを指しているか混乱しそうかも。


お気に入り

左の画面から、任意の国を選択すると、その国の情報が表示されます。選択するとタブバーのデザインが変わるのとっても良きです。

ちなみに国はアイウエオ順で並んでおり、漢字の日本は1番後ろ。すぐ選びたいね、という話もありました。まず母国を選びたい人は多そうです。

お気に入りを変更・追加する場合は、タブバーの1番右に配置されているメニューから別途設定する必要があります。お気に入り国を複数設定したいというニーズは参加者の中にも多く、階層を落とし、目立たなくなっているのは勿体無く感じます。


日程

黄色く囲っている箇所から、それぞれの画面に切り替えることができます。

日程が1次リーグ、決勝トーナメントと分かれているのですが、分割した見え方しかできません。カレンダーのようなUIで、大会の全体像が掴みたいという意見がありました。


動画

本アプリのメインコンテンツと言えます。視点を切り替えながら観戦できるのは他サービスにない強み。サッカー好きの参加者も「本当のサッカーオタクだけでなくプロのコーチや解説者が戦術を勉強するのに役に立つ」と大絶賛です。

スマホを横にすると、左のように動画を大画面で見ることができます。そこで気になったのが青枠の部分。時間毎の出来事(シュートが入った、メンバーを入れ替えたなど)が見れるようになっていて、それをタップするとすぐにその場面に飛ぶことができます。便利なのに、そのUIが隠れており参加者のほとんどが気づくことができませんでした。

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ハイライトなどから大会の最新情報を追うことができる。マルチアングル機能や豊富なデータ量で、熱狂的なファンも嬉しい。W杯に特化した、最強のアプリとなっているのではないでしょうか。


UIカイゼン案

やはり人によって、改善したいポイントはバラバラですね。まずは社内メンバーのアイデアから。

お気に入りを便利にしたい系


プラスアルファの機能が欲しい系


情報を整理したい系

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続いて、rootの皆さんのカイゼン案はこちら。

* 動画を流し見して情報収集するパターン
* 試合情報をデータとして見るパターン
→国や選手軸で探っていく
* 放送時間を確認するために見る

など、ユースケースや体験などを考慮して、UIに落とし込んでいます。

アプリの価値は何か?という問いから再構築されていて、流石です。

さいごに

初の試みとして、他社も巻き込んでUI修行を行いました。単純に人の目も増える分、気づきの量も過去最大となりました。そして、改善案を通して共有される考え方のプロセスにこそ、学びがあります。

最近、ある意味アプリの粗探しのようになっていたところもあるのですが、提供価値とユーザーの利用文脈を考えながらより良いUXを実現するためにどうするかを議論すべきだなと痛感しました。

今後も引き続き、UI修行を開催していきます。社外から参加してくださる方、募集中です!UIについてあれこれ語り合いましょう!!

Twitterもフォローしてください〜〜〜!

今後は #UI修行 を使ってリアルタイムでも発信したい。

現場からは以上です!

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