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Cities Skylines 2の簡易感想


(※速報版なので内容はかなりうっすいです。ご了承ください。)

 日本時間2023年10月25日深夜1時過ぎ、"Cities Skylines 2"(以下"CSL2" )が発売されました。前作"Cities Skylines"の正統進化版というべき同作品ですが、1時間程度触れてみた感想を書いてみたいと思います。
 なお、筆者は前作"CSL"は発売後1年ぐらい(ちょうど"Snowfall"のDLC実装あたりまで)やはっていたんですが、その後いろいろあってご無沙汰という状態でした。その旨ご了承ください。

PC環境

  • CPU:AMD Rizen9 3900X

  • GPU:RTX 2070 SUPER

  • MEM:128GB

ゲームの感覚

基本的なゲーム画面

 基本的には左下のRCIメーター的な需要動向を参照しながら街を拡大していったり、住民のニーズに応じ公共施設を建てていく内容です。このあたりは前作"CSL"と変わりないです。
 序盤の資金繰りは結構楽と言いますか、ある程度町が発展するたびに政府助成金(日本でいえば地方交付税に該当?)がプレイヤーの使えるお金にプラスされます。そのため多少赤字が出ていても序盤なら詰むことは少ないでしょう。ただ、ある程度ゲームを進めないと公共サービスによる支出をプレイヤー側で調整できないっぽいですし、そこへの配慮かもしれません。
 前作"CSL"ではマップの人口が増えることで徐々に機能がアンロックされるかたちでした。一方今作では単純な人口増ではなく、XPが加算されることでアンロックが行われます。XPは都市基盤の整備や建物や人口が増えることで加算されていくようです。

最高の称号「メトロポリス」を獲得するためにはXPを67万程度溜める必要がある

グラフィック

 PC環境がお世辞にもよいとは言えない(特にGPUまわり)状態ですが、それでもグラフィックは前作よりかなりきれいになっている感じです。前作はどことなく建物などがトイライクでしたが、今作はそれらが写実的になっていていい感じです。
 あとカメラワークも進歩していて、デフォルトでゲーム内の空などを眺めることもできるようになりました。夜になると星空が広がっていて芸が細かいです。

夜空には星が広がっている

建物とか

 グラフィックは写実的だと先述しましたが、建物とかのつくりもかなり緻密になっています。特に注目すべきは小物類の多さです。例えば商店の軒先には筐体類が置かれたり、民家の壁にはエアコンの室外機が配されているなど、生活感を感じさせる小物まできちんとデザインされており舌を巻きます。

集合住宅にはエアコン室外機やパラボラアンテナが置かれている
小売店の軒先にも小物がたくさん置かれている

 建物(特に公共施設)のデザインが非常に欧米的というのも特徴的かもしれません。例えば"CIM2"の制作会社が手掛けた過去作品"Cities In Motion2"だと無国籍風の建物が中心でしたし(なんならヨドバシAkibaNTT幕張ビル(※当時)まんまの建物すらデフォルトで収録)、"CIM"にも無国籍風の建物がまあまあ入っていた記憶があります。一方"CIM2"の場合だと欧米的な外観のものが大部分を占めている印象があります。同作に出てくる公共施設(消防署・警察署・診療所・小学校・高校・霊園・発電所)のうち、発電所以外はかなり欧米的なデザインですし、はっきり言って日本ではほとんど見かけないデザインです。とはいえ海外発のゲームですし、そこに難癖付けるのもお門違いがはなはだしいのは百も承知ですが。

欧米っぽい外観の消防署
日本ではまず見ない外観の警察署
(参考)Cities In Motion2の建物群

 工業(≒製造業)の建物は割と近代的な外観なのでそこは気に入っています。これらの建物は騒音や大気汚染・水質汚濁といった公害を発生させるようですし、実際に煙突からは煤煙を垂れ流すなどお世辞にもエコとは言えないものです。ただ、そういう建物であってもレンガ造りの古色蒼然とした外観ではなく、近代的なそれなのは現代っぽくて好きです。

エコではないが近代的な外観の工場群

交通機関とか


 交通機関に関しては、序盤は公共交通がないため道路網の整備が中心となります。道路には車やバイク、歩行者が絶えず行きかっており実感的です。車のデザインも現代的ですが、マスタングみたいなのもそこそこいるのは欧米的だなとは思います。

マスタングみたいなごっつい車
ルノーとかシトロエンのみたいな欧風のバン

 ある程度町が発展すると公共交通機関が段階的にアンロックされます。自分がやった段階では路線バスがアンロックされました。路線網の設定方法ですが、バス停を建てれば自動的に経路設定なされるのではなく、プレイヤー自身で別途経路を設定する必要があります。操作感覚に関しては"CIM2"に近いものになりました。

"CIM2"っぽい

 他の公共交通としては鉄道などがあるそうですが、あいにくそこまでゲームは進めていないのでどのようなものかは把握できていません。ただ、マップによってはデフォルトで線路が敷かれているため、時々列車が通り過ぎて行ったりもします。

アメリカンなディーゼル機関車がけん引する貨車

 道路網に関してですが、特に目を見張ったのは高架橋含む橋梁の建設自由度の高さです。たとえば画像のように地平を走る道路の上空に別の道路を敷くことも可能です。日本でも都市高速道路とかだとそういう構造が多いですが、これにより土地の有効活用もはかどりそうです。

都市高速風の立体交差道路

 橋梁の種類が増えたことも注目です。桁橋のみならずアーチ橋やつり橋なども実装されており、うまく使い分けることで都市景観が魅力的になりそうです。

吊り橋(欲を言えばアンカレッジも欲しかった)

 ほか、交差点ごとに右折・左折規制を行えるようになったのが特筆すべき点かもしれません。これを使えばインターチェンジに近い構造を持つ一般道も作れるかもしれません。

その他

 特化産業には砕石と畜産業も加えられました。これらはいずれも範囲指定型で、まず核となる施設を建てたうえで特化産業を誘致する区域を指定するタイプとなります。建設の感覚としてはごみ処分場と全く同じです。

畜産業誘致で建設される鶏舎の前にはにわとりの姿も
別の畜舎にはブタや牛もいる

 水や電力の供給は基本的に前作に近い感じですが、水の供給施設に道路を接続しないとかなり出力が落ちるっぽいです。前作だと道路を接続しなくても予算を調整しない限り最初からフルパワーでしたが、今作だとそこが引っかかりそうだなとちょっと思いました。あと、高圧線/低圧線の区分とかも人によっては慣れるまで時間がかかりそうかな?とは思いました。

日本では見なくなった木製電柱?っぽい低圧線
日本でもよく見る鉄塔経由の高圧線

 一番気になったのはマップエディタが(発売時点では)非搭載という点です。(日本市場最大の対抗馬である)A列車シリーズや同社の過去作品("CSL"と"CIM2")でもマップエディタが搭載されるなどミニスケープでは必須機能になりつつあるエディタがないというのは2023年のゲームとしてどうなんだろう?と思いました。とはいえ聞くところによるとそのうち実装されるとのことなので、あんまり悲観視するべきことでもないようです。

発売時点だとデフォルトのマップからしか選べない
「山の村」なので岐阜県北部にある「山之村」の名前を拝借

 あと公共交通の欄の「大気」は十中八九誤訳(恐らく空港や航空路線関連)。

謎の「大気」

【蛇足】ジオラマのいろいろあります

 (宣伝)前作"CSL"はジオラマゲーとしての評価も高いですが、こちらで実際のジオラマに関する諸々を取り扱っております。興味がありましたらご覧ください。


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