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なぜ自分は「エバスク」「なぜラジ」に魅せられたのか?【#evatfm / #いつも心にエバスクを】【#なぜラジ / #いつも心になぜラジを】

2016年4月から放送された「エバンジェリストスクール!」(通称:エバスク、TOKYO FM)が2019年3月30日の放送をもって一旦の休息に入りました。また、その直後に放送されていた「ジュグラーの波~なぜ衛藤美彩はラジオで数字を学ぶのか?~」(通称:なぜラジ、TOKYO FM)も衛藤美彩さん(乃木坂46・卒業生)の卒業に伴い、別番組に事実上移行しました。
この番組に参加して1年以上、個人的に年単位で熱中して視聴・聴取していた番組を思い浮かべると、ここまで注力したものはなかなかないことに気づいた今日このごろ。
では、なぜ自分は「エバスク」「なぜラジ」に魅せられたのか?番組が一つの区切りを迎えた今、ゆっくりと考えながら長々とnoteを書いていく。

そもそも「エバスク」「なぜラジ」とは?

エバンジェリストスクール!」は、TOKYO FMで毎週土曜 24時30分~25時00分に放送された番組。2016年4月から2019年3月まで3年間放送されました。
テーマは「最新ITトレンドとビジネススキル」。日本IT業界エバンジェリストの第一人者・西脇資哲さんをパーソナリティに迎え、毎週テーマに沿ってITトレンドやビジネススキルを紹介するのが番組の趣旨。西脇さんと共に番組を進行していたのが、「デジタルネイティブ世代代表」と称された若月佑美さん(乃木坂46・卒業生)。若月さんが参加していたこともあり、段々と「乃木坂46色」が強くなっていったのは、今は置いておこうか…
さらに、若月さんは「専務」として番組に参加し、リスナーは「社員」となって参加する会社スタイル。メールが読まれた社員には「役職」が進呈され、これを目指してメールを送る社員も数多いるとか…(自分もその一人だった)。
ただし番組の名前は「スクール!」(学校)という矛盾があるのを冷静になってみればすぐに気づくのですが、そこも置いておきましょう…

ジュグラーの波~なぜ衛藤美彩はラジオで数字を学ぶのか?~」は、TOKYO FMで毎週土曜 25時00分~25時30分に放送された番組。2017年10月から2019年3月まで1年半放送されました。
テーマは「ちょっと変わった経済番組」。これだけ聞くと謎番組に聞こえるかもしれないので補足しておくと、パラレルワールドで繰り広げられるストーリーを軸にしたドラマが展開されるなど、番組構成として、他の番組とは趣を異にしているという意味なので、誤解のなきよう…
番組は、2016年に出版された「なぜ彼女が帳簿の右に売上と書いたら世界が変わったのか?」(PHP研究所)の流れを汲んでおり、この本を共著として書いた、衛藤美彩さん(乃木坂46・卒業生)と公認会計士の澤昭人さんがパーソナリティを務めていました。

自分が「エバスク」「なぜラジ」を聞き始めたきっかけは何だったのか?
~「エバスク」を知ってから聞き始めるまで~

そもそも番組の開始を知ったのは2016年4月。TOKYO FMの改編発表のプレスリリースで、「IT」をテーマとした番組が放送されていることが新鮮に感じ、純粋に「聞いてみたい!」と思ったのです。
ただ、番組をリアルタイムで聞き始めたのはそこから1年半以上も先の話。
岐阜県に住んでいる自分にとって「関東ローカル」の番組はまだまだ遠い存在だったのです。まだradiko.jpプレミアムにも加入しておらず(サービス自体は2014年4月から始まっていた)、「全国ネットになるのを待つかぁ…」と思って放置してしまったのです。今となってはここが後悔の始まりかもしれません。第1回から番組の存在を知っていたなら聴いていればよかったなぁ…と。
…たられば話していても進みませんので次進みます。

時は流れ1年3ヶ月後の2017年7月。乃木坂46ファンにもなっていたこの時(ファンになったきっかけはまた別の機会に)、「未確認フェスティバル LIVEステージ 東京会場」に参戦するために訪れた東京都内で、2017年7月22日放送回をタイムフリー再生で聴くことができました。

この時には、ゼロベゼルのスマートフォンなど、スマートフォンの画面に関する話題が登場した回です。
この他にも、若月専務が夏休みの課題はギリギリ派であることが判明したり、学生社員の進路相談に乗ったり、季節柄を反映した番組構成でした。
この頃はまだ「なぜラジ」は放送が始まっていませんでした。

さらに時は流れ2017年12月。まだ番組にリアルタイムツイート参加していなかった頃、「なぜラジ」からリプライを頂いたのがきっかけで「これはリアルタイムで参加しないと…!」という衝動に駆られました。

当時、様々な「公式」と呼ばれるTwitterをフォローし、リプライをしたこともありましたが、返信を頂けることに衝撃を受けたのです。
まさにリスナーと距離が近い番組なんだと気付かされ、なんとか聴こうと四苦八苦。
年末についにradiko.jpプレミアム会員となり、リアルタイム出社が始まったのです。

一番組を聴くまでにかなりの時間がかかったんです。
そして、わりかし新参者なのです。

初出社で気づいたこと。この番組は「乃木坂50% : IT50%」である。そして、「ITだけじゃない。」

初出社したのが2018年1月6日深夜に放送された「エバンジェリストスクール!」。ここで気づいて思わずツイートしたのが、「この番組って、乃木坂50% : IT50%の番組だ…」。
それがリツイートされて西脇さんに認知され、翌週の放送でそれに触れていただいたことで、いつしか「エバスクは乃木坂50% : IT50%」が定着するようになりました。

余談になりますが、若月専務の卒業前最後の握手会に参加した際、「エバスクで『乃木坂50% : IT50%』って書いたの僕です!」と自己紹介したら、「おぉ~!!」と。若月専務も覚えてくれてました。
最もこの数値が妥当な値なのかはまだ疑問点ですが、こうして人って繋がってるんだ…と実感できる瞬間でした。そして、若月専務、超素敵な方でした。

話を戻しまして、ここで一つ言えるのは「IT・ビジネスだけじゃない」。番組開始のプレスリリースではITやビジネスが全面に押し出されていましたが、それ以外にも様々なトレンドに注目していて、それが実は身近なところにもリンクしていることを気づかせてくれる番組でした。

「エバスク」「なぜラジ」の熱中度は他の番組とは違っていた

自分自身、ラジオ番組をよく聞く人です。
SCHOOL OF LOCK!」「NISSAN あ、安部礼司~BEYOND THE AVERAGE~」(以上、TOKYO FM)、「Nutty Radio Show THE魂」(FM NACK5)、「金つぶ」(bayfm78)、「らじらー!SUNDAY」(NHKラジオ第一)などなど…これ以外にも様々聴いています。
ただ、これらの番組とは熱中度が違いました。それを感じる瞬間は「寝落ちした時」です。
正直に申し上げて、先述した番組は聴き逃してもそれほど気にしません。「タイムフリーで聴けばいいや」とか「まあ1回ぐらい聴き逃してもいいか」とか思うんです。
番組が面白くないとかという訳では決してないので併記させていただきます。

その一方、「エバスク」「なぜラジ」の場合、なんとしてもリアルタイムで聴きたい!と思い続けました。
2019年2月23日深夜の放送では、翌日の「乃木坂46 7th YEAR BIRTHDAY LIVE ~西野七瀬 卒業コンサート~」参戦のために翌朝の起床時刻が3時30分だったにもかかわらずその3時間前にリアルタイム出社するという、常識的には暴挙に出ました。

後日、まとめ界隈の方々に「前泊すればよかったのに…」とも言われましたが…

そんな中、やはり土曜の深夜に起きているのが難しいときもあります。主に生物的な原因です(単純に睡魔)。
アラームをかけて待機したりもしていましたが、何回かやらかしています。そして、やらかした時にこう思うのです。
タイムフリーで聴くのじゃ意味がない。リアルタイムで聴かないと。

これが、他の番組との大きな違いでした。

生放送じゃないけど、生放送。

「エバスク」「なぜラジ」は録音放送であり、生放送ではありません
おそらく、放送の数日前~10日前に収録されたものが編集されて放送されていたのだと思われます。そのため、送ったメールが読まれるまでにも数回分のラグがあります。
(実際、自分のメールが「エバスク」で紹介されるまで4回放送されました(2018年11月28日に送ったメールが翌12月22日放送回で紹介)。もちろん、番組の構成等の問題はありますが。)
ラジオはこれまで、リスナーが番組に参加する形は生放送で多くみられました。放送中に送ったメールがその放送回の中で紹介される。一方の録音番組は、時を同じくして同じ番組を聴くだけ、というのがほとんどでした。
しかし、「エバスク」「なぜラジ」は、生放送じゃないけど、生放送のように番組に参加できる、そんな番組でした。その大きな要因が、SNSのフル活用です。

「エバスク」「なぜラジ」は、「通信と放送の二人羽織」のパイオニアだったのかもしれない。

2016年3月31日、「エバンジェリストスクール!」第1回放送の直前に放送された「報道ステーション」(テレビ朝日)が大きな区切りを迎えていました。12年間キャスターを務めた古舘伊知郎氏が番組降板を決意。最後の放送を迎え、最後に視聴者に向けて10分ほどの挨拶をしました。
この中で、これからの放送について、このように語っています。

考えてみればですね、テレビの地上波、地上波なんて言わなくてもテレビの一人勝ちの時代がありました。その素晴らしい時流に、良き時代に乗ってですね、綺羅、星のごとく、あの久米宏さんが素晴らしいニュースステーションという、ニュースショー、まさに時流の一番槍を掲げて突っ走りました。
私はその後を受け継ぎました。テレビの地上波もだんだん厳しくなってまいりました。
競争相手が多くなりました。でも、そういう中でも、殿(しんがり)を務めさせていただいたかなと、そういうささやかな自負は持っております。
さぁ、この後は、通信と放送の二人羽織、どうなっていくんでしょうか。

この挨拶文にある通り、かつては放送業界がメディアでは最上位につけている時代がありました。プライム帯にはお茶の間でテレビが流れ、深夜には各ラジオ局の深夜番組を聴きながら個々の作業に打ち込む。そんな時代がありました。
しかし、2000年に入り通信環境は目まぐるしく変化を遂げました。最初はいわゆる「ガラケー(別名:フィーチャーフォン)」だった携帯電話も、わずか10年ちょっとで「スマートフォン」になり、パソコンもそこそこ容易に手に入るようになりました。
そして、インターネットは誰しもが使う日常的なツールとなり、それに伴って、インターネットを利用した様々なメディア・サービスが展開されるようになりました。映像分野では「Hulu」や「NETFLIX」などでテレビ番組や映画が配信され、わざわざテレビを見なくてもよくなりました。さらには「YouTube」「ニコニコ動画」などの動画投稿サイトによって、個人がコンテンツを配信できるようになり、テレビやラジオのような大規模な事業者が必要なくなっていきました。

最近では、放送法の改正に向けた動きが進み、数年後にはインターネットでテレビ番組がサイマル配信されるともいわれています。
ラジオの動きはもっと早く、2010年には「radiko」が実用化実験をはじめ、今となっては多くの人がラジオを聴くためのツールとなりました。さらには、地域を問わずラジオを聴ける「radiko.jpプレミアム」(※1)、放送後1週間以内であれば再度聴ける「タイムフリー機能」(※2)など、サイマル配信だからこそできる機能が追加され、通信と放送の融合がいち早く進んだのです。

※1:一部放送局はradiko.jpプレミアムの対象外です。また、番組によってはradiko.jpプレミアムの配信対象外に指定されているものもあります。
※2:NHKの番組及び民放局の一部番組はタイムフリー機能の対象外です。


ただ、これでは「ラジオを聴く方法が電波からインターネットに変わった」、それだけの話です。これではまだ「通信を介した放送」に留まります。
しかし、「エバスク」「なぜラジ」はこれに留まりませんでした。

「エバスク」「なぜラジ」では、番組公式Twitterをフル活用し、番組の告知はもちろんですが、オンエア中に取り上げられた話題について解説ツイートをリアルタイムで投稿したり、パーソナリティの様々な発言を抜粋してみたり… など、番組と連動したツイートが様々行われています。
最近では、多くのテレビ番組・ラジオ番組が番組の宣伝ツールとしてSNSを活用するようになりましたが、ほとんどが一方通行の宣伝や舞台裏紹介などでした。
しかし、SNSの醍醐味は、多くのユーザーが双方向に交流することです。
「エバスク」「なぜラジ」では、この醍醐味を放送中に味わうことができるのです。

番組ではオンエア中に「Twitterでどんどん参加してね~!」と、ハッシュタグの紹介とともに呼びかけられました。最近ではこのように番組がハッシュタグを設定し、同じ番組を聴くリスナーたちが番組の感想などをソーシャルネット上に投稿するスタイルが浸透しつつあります。
前述に上げたような番組でも、ほとんどが番組公式ハッシュタグを設定し、放送時間中には多くのリスナーが番組の感想やツッコミを投稿しています。

「エバスク」「なぜラジ」が他の番組と一線を画しているのは、「番組側がとリスナーが相互に反応し合う」という点です。

番組のTwitterには、これまでの放送を通して反応していた記録が残っています。
「エバスク」「なぜラジ」では、番組公式Twitterがリスナーの投稿に「いいね」を押したり、時には「リツイート」や「引用ツイート」などでも反応しています。
(もっとも、「エバスク」の「バーーーン!」と「ワン!」のリツイートはやりすぎのレベルかもしれませんが…笑)
SNSの特徴である「双方向の交流」を活用して、録音番組でも生放送のように番組に参加できる。
このような形で「SNS」という通信が生み出したツールをうまく利用して番組の参加を促し、実際に双方向の交流が生まれたことは、「エバスク」「なぜラジ」の大きな醍醐味となりました。

本段落冒頭で紹介した古舘伊知郎氏の挨拶では、「通信と放送の二人羽織」の具体例は示されませんでした。おそらく、様々な方法が考えられ、今後も多くの形でこれが実践されるだろうからだと思います。
「エバスク」「なぜラジ」では、放送を通じて同時に番組というコンテンツを共有し、通信を通じて発信側と受信側の交流が生まれる、そんな「通信と放送の二人羽織」が形となったケースとも言えるのではないかと、実際に参加していて感じました。

まとめ界隈はこれが生んだ産物…?

ご存知の方はご存知ですが、「エバスク」「なぜラジ」には、まとめ界隈なる集団が存在しています。私自身も有難いことにその一角に入れさせていただいています。
(最近では「珠ちゃん好き好き軍団」など、いろんな別名が登場していますが…)

まとめ界隈の中のお話はまた別の機会にさせていただこうと思いますが、この「まとめ」という存在も、番組側とリスナー側の双方向の交流から生まれた産物なのではないかと、ここまで考えて感じます。

「エバスク」のまとめでは、「楽曲まとめ」「役職まとめ」「スライドまとめ」「なぞかけまとめ」「スライドまとめ」「ラテ欄風まとめ(自分のヤツ)」などのまとめが存在します。(役職・なぞかけにつきましては、番組をご参照ください)
「なぜラジ」にも「楽曲まとめ」「スライドまとめ」「ラテ欄風まとめ(自分のヤツ)」「スケッチブックまとめ」などが存在しています。(スケッチブックにつきましては、番組をご参照ください。)

最近ではこのように、番組のコーナーの管理を、番組側がリスナーに一任するという事態にまで発展しています。
これも、番組側がリスナーの投稿に反応し、認知しているからこその事態です。(そこ、職務放棄って言わない!!!)

まとめ界隈の一角としての感想にもなってしまうかもしれませんが、番組に参加していると大きく実感できる、これまた1つのコンテンツの発信者となったのではないだろうか… 振り返っていてそう感じました。

おわりに…

番組終了から半月、既に「幻聴エバスク」「幻聴なぜラジ」なる企画(?)がSNS上で進行しています。
番組が終了し、放送から提供されるコンテンツこそありませんが、各々が「エバスク」「なぜラジ」に思いを馳せ、時には過去の放送回を聴き直したり、完全なる「オリジナル台本」を作ってリスナーが共有する、なんて企画も進んでいます。

自分自身も、「エバスク」「なぜラジ」に参加するのが1週間の楽しみでしたし、リスナーでありながら番組の要素を作っている一員にもなっていたのかなと、振り返りながら感じました。
様々なリスナーさんとの交流もあり、とても楽しい時間を過ごさせていただいたなぁ…と、番組の区切りを迎えて感じます。
さらに、番組に参加するのが楽しいのはもちろんですが、そこから入ってくる「学び」もまた大きな要素です。今回はこちらにはあまり触れてきませんでしたが、一歩先を行く話題をいつも取り上げ、自分たちにとっても糧になる「学びの時間」でもありました。
「楽しいから始まる学び」とは、「エバスク」「なぜラジ」のことを言うのかもしれませんね。

いつか復活してくれたら… とは思いますが、さすがに遅い時間帯の放送です。パーソナリティの皆さんの環境も変わりました。まずはゆっくりと休んでいただいて、また充電が完了したら、土曜深夜に戻ってきてくれたらなぁ…と、一リスナーとして思います。

最後に、このようなコンテンツを毎週提供してくださった、「エバンジェリストスクール!」の西脇資哲さん、若月佑美さん、「ジュグラーの波~なぜ衛藤美彩はラジオで数字を学ぶのか?~」の衛藤美彩さん、澤昭人さん、両番組のスタッフの皆さん、交流してくれたリスナーの皆さん、ありがとうございました!

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